ナッジとは
こんにちは。
荒井竜哉です。
突然ですが、「ナッジ(nudge)」をご存知でしょうか。
「ひじで軽く突いて注意を促す」
という意味で、
行動経済学では強制せずに行動を促す
「仕掛け」や「方法」を指します。
有名な事例がトイレの的、です。
男性は恐らく全員、なぜか「全集中」で狙ってしまいます。
海外では
「投票箱の灰皿」
というものもあるようです。
サッカーで世界最高のプレイヤーは?
ロナウド or メッシ?
こう書かれた投票ボックス型の灰皿を用意することで
吸い殻をポイ捨てしないだけでなく、
思わず吸い殻を集めて投票したくなるような
仕掛けです。
身近な事例からナッジの活用を考えてみる
他にも身近なところでは、
コロナで密を避けるために
レジの行列の間隔を空けるシールや
今では当たり前になったアルコール消毒ですが、
浸透してなかったコロナ前では
病院に「真実の口」を設置して
思わず手を入れるとアルコール消毒される仕掛けもあったりします。
もし自社の事業運営上、
「もうちょっと○○だったらいいのに・・・」
と思うことがあったら
こういった「ナッジ」を活用して、
思わず行動してしまうような仕掛けを考えてみるのも
一考かもしれません。
ただし、気づかずに行動を促す、
というのがミソなので
その工夫が
「自分がされて嫌なことでないか」
振り返って確認しておくことが重要です。
仮に一時的に効果が出たとしても
顧客から心理的な反発を受け、
取り組みそのものが受け入れられなくなる
そんなことにならないような配慮も
求められます。
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執筆者
荒井 竜哉|中小企業診断士
Arai Tatsuya
企業でのIT導入支援、運用支援を通じて、経営/業務課題の解決に取り組む。またコンサルティングファームで公的事業領域での事業計画、マネジメント支援にも従事。
マネジメントとオペレーションの両面から課題を解決することを心がけている。信条は「苦あれば楽あり」。
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