モスバーガー、高級食パンを販売する

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モスバーガーが高級食パン??

こんにちは。
製造業向けに業務改革支援に取り組みながら、
中小企業診断士として業種を問わず、
事業者様の支援をしています。

荒井竜哉です。

3月にモスバーガーが高級食パンを販売し始めました。

モスバーガーが高級食パン??

聞いたときはモスバーガーで高級食パンを買うイメージがつかず
あまりマッチしないのではないかと思っていましたが
SNSなどでは結構好評のようです。

また少し調べてみるとよく考えられた事業だと感じましたので
今回はこの高級食パンの商品と販売方法についてご紹介していきます。

商品面での工夫

この高級食パンの商品名は、

「バターなんていらないかも、と思わず声に出したくなるほど濃厚な食パン」

バターたっぷりのパンであることが伝わってきます。

最近はこういった長い商品名をよく見かけるようになりました。

「豚のあふれる肉汁にXO醤と葱油が香るザ★シュウマイ」
「焦がしにんにくのマー油と葱油が香るザ★チャーハン」

中華料理屋でおいしそうに食べている様子がCMになっていて
商品を見るとその情景が浮かびます。

出所:味の素冷凍食品

 

 

これらは、いわゆる「シズル感」を意識した商品名です。

シズルとは、
揚げ物や肉が焼ける際の「ジュージュー」と音をたてる
という様子です。

商品名から食べたシーンを想起させ、食欲に訴えることで
購買意欲を高めています。

一度食べてみたい、と思ってもらい、
手にとってもらうための工夫ですね。

実際に購入している人はそんな商品名に惹かれてバター好きが多いようで
既存の高級食パンと差別化できているようです。

ちなみに値段は一斤で600円もします。

高級食パンの代名詞でもある「乃が美」は同じサイズで432円
乃が美の約1.4倍の値段で、どこまで売れるのかその味が気になるところです。

味も結構好評なようで、

「既存の高級食パン店よりもおいしい」
「乃が美などの高級食パンのように生のまま食べるよりトーストして食べた方がおいしい」

といった声もあって、
他の高級食パンとは違った味わいが受け入れられているようです。

販売方法の工夫

モスバーガーの高級食パンと既存の高級食パン店の違い
味や価格だけでなく、その提供方法にもあります。

月に2回、第2・第4金曜のみの予約販売です。

前週土曜日までに予約していなければ買うことができません。

そして金曜日に販売する狙いは、

週末のちょっとリッチなおうち朝食にいかがでしょうか?

引用:モスフードサービス

こんなキャッチコピーで、特別な週末を過ごしたい家庭を顧客に想定しています。

コロナ禍でおうちでのプチ贅沢の需要が続く中、
毎日600円は難しくても、月に2回と限定されていればなんとかなりますし
限定された販売方法が特別感を高めてくれます。

また数量限定で販売する既存の高級食パン店と違い
予約販売なので買いそびれるということもありません。

ネックは、予約には事前の支払いが必要で、
そのためにわざわざ予約用紙を店頭に持っていかなければならない点でしょうか。

モスにはネット注文のサイトもありますが、
おそらく月2回の受注生産には対応しておらず
その改修のコストが大きいためこのような運用になっていると想像されます。

少し不便ですが、予約して、一度味も試してみたいですね。

ところでこの高級食パン、製造は大手メーカーの山崎製パンです。

実は今回ご紹介した商品や価格、販売方法などは
モスバーガーの意向によるものだけでなく
山崎製パンとの協業体制による制約であったりもします。

次回はこの高級食パンを、生産・管理の視点から見ていきたいと思います。


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執筆者

荒井 竜哉|中小企業診断士
Arai Tatsuya

企業でのIT導入支援、運用支援を通じて、経営/業務課題の解決に取り組む。またコンサルティングファームで公的事業領域での事業計画、マネジメント支援にも従事。
マネジメントとオペレーションの両面から課題を解決することを心がけている。信条は「苦あれば楽あり」。


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