企業防災の意義

こんにちは。数本です。

年末に近づくにつれて、普段と同じように過ごしているものの、何やら急かされているような雰囲気に包まれていますね。

そんな慌てているときこそ、不安全な行動をしてしまいがちです。
不安全行動を起こす要素に慌てている時というものがあります。

しかし、安全に気をつけていても、どうしても発生するものがあります。

それは、自然災害です

災害は少し前では、地震や台風などが代名詞でありましたが、最近では津波、河川氾濫、大雨、そして、感染症までも含め、大きな意味合いを持ってきています。

そんな中で、企業として災害に立ち向かうためにはどうすればいいか?

経営分析とは異なる、企業本体の安全性を確保する必要があると考えます。

目次

企業防災

企業防災とは

企業防災には、地震などによる災害被害を最小化する「防災」の観点からアプローチする場合と、災害時の企業活動の維持または早期回復を目指す「事業継続」の観点からアプローチする場合があります。

両者は互いに密接に関わり合い、共通した要素も多く存在することから、双方ともに推進すべきものですが、説明の便宜上、区分しています。

また、主要な企業防災の要素として、下図の4つが挙げられますが、その取組内容と優先順位は、企業の業種、業態、立地環境等によって自ずと異なります。

  • 事業継続
  • 生命の安全確保
  • 二次災害の防止
  • 地域貢献・地域との共生

事業継続計画の策定が叫ばれる今日、「防災」と「事業継続」の包含関係を論ずるより、今まで実施してきた防災対策に事業継続の観点をプラスしていくことが、企業防災の推進であると言えるとのことです。

「生命の安全確保」、「二次災害の防止」及び「地域貢献・地域との共生」のそれぞれが「事業継続」とともに求められるものであって相互に重なり合う要素も大きいことを表しつつ、「生命の安全確保」の輪をより大きくし、あらゆる取組の基礎となることを表しています。

出典:内閣府http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kigyou/kbn/index.html

事業継続

BCPすなわち事業継続計画については関心の高い経営者さんが多いと思います。
災害が発生して被害が発生したとしても、いかに早く事業を再開するかが、利害関係者から望まれています。

事業継続は企業自らにとっても、下記の経営レベルの戦略課題でもあります。

  • 重要業務中断に伴う顧客の他社への流出
  • マーケットシェアの低下
  • 企業評価の低下などから企業を守る

また、事業継続力強化計画という取り組みがあり、ものづくり補助金の加点項目になったことから、BCPについては関心の高まりが伺えます。

https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/antei/bousai/keizokuryoku.htm

防災

一方で、防災についてはいまいち関心が低いのではないか?そう思っていました。

防災訓練を毎年しているから大丈夫。そんな雰囲気すら感じます。

その防災訓練も形骸化していて、毎年、時期が来たからやる。

これではいけません。

おそらく、皆さんもその通りだ。従業員の生命、企業の財産を守るために防災について考えなければいけない。そう思っているはずです。しかし、なかなかできない。なぜでしょうか?

ここで、一つの仮説を立ててみました。

人がやらなくてはいけないこと、を、やれない理由は3つあると考えます。

「完璧を求める」か「まったく気にしていない」か「やり方がわからない」
まったく気にしていないわけではないため、完璧を求めているのではないか?
私は3つ目のやり方がわからない。が有力なのではないかと思います。

私自身も防災について調べよう。と思い、色々と調査をしましたが、中小企業の規模や分類別のガイドラインを見つけるにいたりませんでした。

なんとか見つけたのが内閣府のHPであったり、防災アプリだったりします。

防災アプリ

東京防災模試
防災goo

また、今年は例年よりも災害が少ない年でした。大きな災害としてコロナウイルス感染症がありました。
その他の地震・台風・大雨については被害があったものの、やはり、コロナウイルス感染症の影響で大きな話題にはなりませんでした。

10月末までの自然災害数

2020年は 1月から10月までで、14件
2019年は 1月から10月までで 、35件
参考:消防庁

自然災害数が少ないことも防災への意識が遠のく原因かもしれません。

今一度、防災について考え、対策を打つことで、いざというときの備えになります。
防災を整えて、事業継続にもつなげていければ、と考えます。


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執筆者

数本 優|中小企業診断士
Sumoto Yu

/企業内整理収納マネージャー
/大阪府中小企業診断協会WBP研究会・代表
製造業で研究開発業務に携わり、自ら開発した機器は1年で市場に出た経験あり。一方で整理収納術の伝道師として、整理手法がわかりやすいと好評を得ている。


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