本当のサステナブルを考える

こんにちは。Mamiです。
夏になると必ず飲みたくなるスタバのフラペチーノ。今年はJIMOTOフラペチーノが6/30から全国で展開されています。私も早速、大阪めっちゃくだもんクリームフラペチーノにチャレンジしてみました。正直なところ、大阪名物ミックスジュースにはあまり興味がないのですが、先日のテレビ番組「カンブリア宮殿」を見て、地域を元気にする取り組みとして、また全国の店舗スタッフが関わる企画として事業展開されているとの事で、これは飲んでみよう!と思いました。情報発信は大切ですね。

さて、今日はタイトル通り、サステナブルをテーマに書かせていただきます。サステナブルと聞いて、真っ先に思い浮かぶのが、私は、今盛り上がりを見せているSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)なのですが、皆さまはいかがでしょうか?2015年に採択されたSDGsですが、日々のニュースや話題で触れる機会が急激に増えたのはここ最近のような気がします。

SDGsって?もう一度確認したい…と思われた方は、SANメンバーやまさんのこちらの記事を是非お読みください。

目次

SDGsはサステナブルではない?

私もSDGsについては以前から関心があり、定期的にセミナーや勉強会に参加しています。そんな中、とあるきっかけから「SDGsは大衆のアヘンである!」の言葉で話題になっているこちらの本を読ませていただきました。

タイトル通り少し難しい内容でしたが、ひとことで説明するなら、「資本主義をやめて、脱経済成長の新たな社会システムを作ることで、公正で幸せな社会を実現し、みんなで環境危機を乗り越え、持続可能な社会を目指しましょう。」といった内容です。(間違っていたらすみません💦ご指摘いただけると幸いです。)

環境の持続可能性と無限の経済成長は両立しないことを訴え、資本主義の日本の現代社会に大きなインパクトを与え、2020年9月に発売以来、現在30万部のベストセラーになっています。

賛否両論ありますが、きっと誰もが部分的には頷けるのではないかと思いました。私も、理解、共感できる部分が多くあり、ただ一方で、首を縦に振りがたい部分も多く、そのインパクトが大きさから、本を読み終えた時、斎藤公平さんって一体どんな方なんだろう?と、ご本人に対する興味が感想より先に来てしまいました。世論を否定してしまうような考えを堂々と世に発信できる事に尊敬です。

チャンスがあれば是非お話を聞いてみたいと思っていたところ、先日、SDGs経営の推進で有名な大川印刷が「大川、SDGsやめるってよ!?」と題して事業報告会を開催し、その中で「人新生の資本論」の著者である斎藤幸平さんが講演されると伺い、これは!と思い、私も視聴させていただきました。

実際、斎藤さんのお話や大川印刷の社員の皆さまとの議論を聞いて、本を読むだけでは理解が及ばなかったサステナブルの本質への理解が深まったように思います。本の内容は、かなり極端だと感じました。そりゃ、これだけ話題にもなりますね…

SDGsは目的ではなく手段である

大川印刷の今後の取り組みについて、簡単に内容をまとめると、SDGsをやめるというより、SDGsのあり方を見直されるとのお話でした。

例えば、

・本業の利益を圧迫するとしても、SDGsという言葉だけを利用、悪用するだけの取り組みや企業に対しては、Noといえる会社になる
・ボトムアップの経営で従業員の声を大切にし、従業員と社会のしあわせに経営の重点を置く

など、冒頭でお伝えした斎藤さんの著書の内容通り、脱経済成長と人の幸せを経営に反映し、これまで以上にサステナブルの本質に踏み込んだ経営を目指されるようです。

SDGsを目的にするのではなく、サステナブルな社会の実現のための手段として、ブームになりつつあるSDGsのあり方を改めて見直す時がきていると改めて感じました。

ちなみに、本の中では、市民の声が政治に反映する民主主義の重要性について、くじ引きで無作為に選出されるメンバーで構成されるフランスの市民議会の話が例として取り上げられています。

そして、今回の事業報告を聞きながら、冒頭に述べたスターバックスジャパンが取り上げられた番組の内容を思い出しました。各店舗の店長による4カ月に1度のアルバイトを含めた全ての従業員との面談や、店舗スタッフの意見を反映したメニュー開発などの取り組みにより、「人間らしさを大切にしながら、結果にコミットする」というMISSION & VALUEを実現し、とにかく人が中心に置かれている事が利益の源泉であるということが、とてもよく伝わる内容でした。特に、SDGsを掲げている訳ではありませんが、コロナ禍でも出店を続けるサステナブルな経営だと思います。

サステナブルの本質は人の幸せ

全く異なる業種の2社ですが、共通点は

・人の成長が事業の成長に繋がる組織
・ボトムアップの全員参加の経営

を実現しているということです。どちらも従業員が会社で働くことに誇りを持ち、幸せを感じている事が伝わり、とても印象的でした。結局、サステナブルの本質は、全ての人が幸せに生きられる社会を目指すことなんだと感じました。全ての人が幸せに生きられる環境を突き詰めれば、環境問題にも真剣に取り組んでいかなければなりません。

もちろん、人に重点を置く為には利益も必要です。大切なことは、その利益の活用方法で、直接事業の拡大に投資するより、人に還元する事を通して、会社の事業が成長していく仕組みづくりが大切であると感じました。「利益を人の成長や幸せに還元することで、従業員が自然とパフォーマンスを発揮したくなる仕組みが整い、会社が成長していく」そんな仕組みが社会全体に広がっていけば、本当のサステナブルな社会の実現ができるのではないかと感じました。働く人をパッと明るくできるような会社の仕組みづくりのお手伝いをしていきたいと思います。

さいごに

共感できることも、そうでないことも、様々な意見や価値観に触れ、個人が考え、選択し、行動し、発信することの大切さを考えさせられました。企業やコミュニティの一員としての個人の役割や、一消費者としての商品やサービスの選択に対する責任の重要性がこれから更に高まっていくのではないかと感じました。私も自分の行動や選択を改めて見直したいと思います。

SDGsに取り組んでいる、もしくはこれから取り組もうと思っている方や、本当のサステナブルを考えたい方に、おススメしたい1冊です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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執筆者

Mami|中小企業診断士
経理業務を中心に、総務、営業事務など中小企業のバックオフィスのサポート業務全般に従事してきたゼネラリスト。”毎日楽しく笑顔で”がモットー。


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