コンサルティングとカウンセリング

皆さん、こんにちは。Mamiです。

 前回のブログでキャリアコンサルタント資格の勉強についてふれさせていただきましたが、先日やっとその試験が終わりました。今回は出題傾向が変わり、それらを見落とした私は、出題者の罠?にしっかりはまりました(笑)「とりあえずやってみよう」と、始めたキャリアコンサルタント資格の勉強でしたが、学ぶことや気付かされることは予想以上に多く、中小企業診断士になった後に学んだことで、その量は増え、質も高まったと感じています。その中で、「コンサルティング」と「カウンセリング」について私が学び、感じたことを今日は書かせていただきたいと思います。

コンサルティングとカウンセリング

皆さん、「コンサルティング」と「カウンセリング」の違いを聞かれたら、何と答えますか?いろいろ出てくるかと思いますが、私が考えるこれらの2つの主な共通点と相違点について、3つずつあげてみたいと思います。

共通点
・人と人とのコミュニケーション
・クライアントの(心の)変化を必要とする
・最終的なゴールは問題(課題)の解決

相違点
 ・対象(スタート地点)
 ・問題(課題)解決をする人
 ・必要となるメインのスキル


特に下の相違点を意識することはとても大切だと感じました。上述の表現だけでは、少し伝わり辛いかもしれませんが、全てを説明すると長くなってしまうので、今日はその中で私が一番大切だと感じた、相違点の中の「対象(スタート地点)」に焦点を当ててみたいと思います。

「視座」を揃える

「対象(スタート地点)」の違いについて、「コンサルティング」と「カウンセリング」それぞれについて、一言で説明すると、

コンサルティング・・・「ゼロ」or「プラス」の状態(から、(更に)プラスの状態へ)
カウンセリング ・・・「マイナス」の状態(から、ゼロの状態へ)

です。(ゼロは平時の状態を表します。)この違いを意識した上で、「視座」を揃えて「共感」することが大切で、関係構築の第一歩に繋がります。こうして言葉で説明するのは簡単ですが、「マイナス」の状態にいる人の「視座」を捉える事の難しさを実感しました。私は今までこのスタート地点について意識ができていませんでした。(スタート地点についての意識より、このスタート地点の違いが与える「影響」の方が正しいかもしれません。)相手の立場に立ったらどう思うかは考えていたつもりでしたが、自分の視座のまま、相手になったつもりだったように思います。普段、中小企業診断士として活動をしていると、周囲のモチベーションが高いため、常に「ゼロ」もしくは「プラス」がスタートになっていて、すぐに問題(課題)解決の方向に向かってしまいます。思考の癖を直すのはなかなか難しいですね。ただ、これができないと、カウンセリングにおいては、相手の心に変化は起きにくいです。

相手の心に変化を起こすために

 「マイナス」の状態にいる人の心に変化を起こすために「視座」を合わせ「共感」し、そして関係構築を行うために、意識すると良いと私が感じたことを3つあげたいと思います。

 ・とにかく相手に話してもらうこと
 ・相手の状況ではなく、気持ちに焦点をあてること
 ・将来よりも、現在に焦点を当てること

ここでは初対面の相手を想定しているので、相手との関係性によって必ずしも当てはまるものではないのですが、本質的な部分は変わらないと思っています。簡単そうに見えますが、普段から実践していないと、難しいと思います。私は特に2つ目で苦戦したのですが、同じところで苦労する勉強仲間が本当に多かったです。

 中小企業診断士としての活動の中でメインとなるスキルは、コンサルティングのスキルなので、あまり活用することはないかもしれません。ただ、「会社は生き物」とよく言いますが、企業(組織)は個人の集合体です。社員一人ひとりに焦点を当てて考える際には、この違いを理解して悩みを抱えている個人と向き合うことが大切になることもあると思います。特に、コロナ禍の不安定な状況では、ますますこの「視座」を揃えて「共感」するスキルは大切になってくるのではないかと思います。

さいごに

 コンサルティングもカウンセリングも相手を起点に考えるコミュニケーションという本質は同じです。マーケティングやプレゼンと同じですね。ただ、いろいろと難しく考えるよりも、相手に興味を持ち観察することが大切で、コミュニケーションの質を上げていくためには、違いを理解し、意識することがポイントになってくるのだと感じました。(ただ、変にいろいろと意識しすぎると、何かを考えながら話していることが伝わり、相手に不審がられます(笑))

 「共感」については、SANメンバーのヤマジュンさんが前回のブログでテーマにされています。私も「相手になりきるって大切だけど、本当に難しい…」と共感しながら読ませていただきました。また、コンサルティングやカウンセリングとよく比較されるものに、「コーチング」があります。同じくSANメンバーの荒井竜哉さんがご自身のブログで、「コーチング」について記事にされています。その頃、キャリアコンサルタントの勉強を一通り終えた時期だった私は、全く別物ながら、その頃の自分の気持ちに通じるものを感じました。

 コミュニケーションの難しさを改めて実感すると共に、人を喜ばせるには大切なスキルであることを改めて実感できた10ヶ月でした。始める前は悩みましたが、やっぱりやってみて良かったです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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執筆者

Mami|中小企業診断士
経理業務を中心に、総務、営業事務など中小企業のバックオフィスのサポート業務全般に従事してきたゼネラリスト。”毎日楽しく笑顔で”がモットー。



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