デリバラブルベースで考える

こんにちは。企業で新規事業開発を担当しているnob.と申します。
事業開発・マーケティング・起業といった内容で記事を書かせて頂いております。

さて、本日は「デリバラブルベースで考える」というタイトルでお話したいと思います。
今回は大変抽象度の高い内容になっております。が、お伝えしきれるように頑張ります。

この内容でお話したいなと思ったきっかけとしては、最近仕事を通して、
「チームで仕事する時は、デリバラブルベースで認識合わせをしたほうがいい」
と実感した、という事があります。
そのように思った背景をお話すると、現在私は複数のプロジェクトに参加しておりそれぞれのチームで成果を上げる必要がある状況です。そんな中、今日お話しする「デリバラブルベースで考える」という事が有効であると感じています。

「デリバラブル」とは?

IT関連のお仕事の方・PIMBOK(プロジェクト管理に関するノウハウや手法を体系的にまとめた)を普段から意識されている方など、プロジェクトマネジメントに明るい方であれば慣れ親しんだ言葉なのかと推測するのですが、私自身が「デリバラブル」という言葉に遭遇したのは比較的最近の事です。

「Deliverable」
横文字は一応、辞書で調べてみたい性分なので、やっぱり今回も調べてみます。
something that can be provided or achieved as a result of a process
計画・取り組みの結果、達成若しくは提供されるもの
となります。
ケンブリッジ辞書https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/deliverable
ややしっくりしない感がありますよね・・・。
一旦は、日本語で「成果物」と呼んでいるものに近い(全くのイコールではないですが)、と考えると理解しやすいかと思います。
(もう少し広く捉え、一連のお仕事をした結果を「目に見える形に落とし込んだアウトプット」というほうが真実に近いかもしれません。)

「デリバラブル(成果物)」の例
IT企業でいう「要件定義書」や「仕様書・設計書」などが該当するでしょう。
また、コンサルティング会社の「調査レポート」も対顧客の最終成果物となりますが、それを作るために作成する「顧客ヒアリングレポート」などの工程ごとの具体的アウトプットも成果物の一例と考えられるでしょう。

こういった「一連の活動を通して作り上げる、目に見えるもの」がデリバラブル。これを設定し、作り上げるアプローチをとることを「デリバラブルベース」という事だと考えています。

マイルストーン・タスクとの違いは?

マイルストーン・デリバラブル・タスク。この違いについての考察はしばしば議論に上がっています。
明確な答えのない中で、新規事業開発という文脈の中で、私見解釈を申し上げると、
マイルストーン:事業を立ち上げるために通る必要があるチェックポイント。(具体例としては社内外決裁など)
デリバラブル:マイルストーンに置いた事象を成功させるための、具体的な武器
タスク:デリバラブルを作成するための具体的な行動
と考えています。

デリバラブルベース思考にメリットを感じる時

ゴールが明確になる:
チーム内でデリバラブルを定義してから動くことで、各個人が目指すべきゴールが明確になります。スケジュール期間内に創造・構築すべきデリバラブルが設定されていることによって、自らが行うべき業務の内容・粒度などが把握できます。
このことは、ひいては主体的に業務をハンドリングできる状態に繋がると思っています。

設定タスクに網羅性がでる:
デリバラブルを据えることで、それを作るために必要な構成要素が把握しやすくなり、工程(=タスク)の洗い出しがしやすくなります。構成要素が具体的に把握できる事で、分解してモレなくタスクを認識できます。


如何でしょうか。
さらにいうと「デリバラブルベースで考える」ことは、特にオンラインでチームアップして仕事するケースに有効かなと感じています。そういった環境にある方は、ぜひ一度意識してみてください。
今回の内容は以上になります。かなり抽象的な話になってしまいましたが、ちゃんとお伝えできていると嬉しいです☆


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nob.|中小企業診断士
大手物流企業勤務。総務・労務・教育・採用の人事関連をひととおり経験。並行して物流企画・オペレーション構築をPJチーム的に担当。直近数年は経営数値管理が生業。2児の母。寝かしつけと共に寝落ちする毎日。AM3時からがハッピーアワー。




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