仮説思考を学ぶ

こんにちは。nob.と申します。
上場企業の新規事業開発の部署で働いている、2児のアラフォーママです。

今日は、「仮説思考を学ぶ」というタイトルでお話したいと思います。
今回のブログは、仮説思考って何? 聞いた事はあるけどよくわからない、という方向けにお話ししますね。

◎仮説思考とは?

仮説思考というメソッドについて、聞いたことはございますか?

仮説思考を身につけるメリットとしては、
・目まぐるしい環境変化にクイックに対処できる
・(軌道修正を重ねることで、)ニーズ最適化が可能になる
というところかな、と思っています。

どうでしょう。ちょっと興味が沸きましたか?

では、仮説思考とはどのようなものか。説明していきますね。

1)いま、手元にある情報を駆使して、現時点で考えられるベストな仮説(不確定要素を含む)を設定する
2)設定した仮説が正しいかどうか、不確定要素に的を絞って情報収集や実証実験などで検証する
3)仮説を裏付ける情報が得られなかった場合、1)2)を繰り返す
4)仮説を裏付ける情報が集まった場合、結論が導き出される
というやり方です。

ちょっと分かりにくいですね。
身近な例を出します。

朝、子供を保育園に送っていった時に、同じクラスの太陽君のママに会ったとします。
あなたは、彼女のいつもと違う様子に気づきます。

①送ってくる時間がいつもより遅い
➁普段はヒールとジャケット、なのに今日はゆったり目ワンピースにスニーカー
③メイクはばっちり、髪はさっとくくったアップスタイル
④最近白髪を気にしていた

普段とやや違う彼女に対して、あなたは違和感を覚えるでしょう。
なぜ今日、彼女は普段と違う様子なのか・・・?

そこであなたは仮説を立てるのです。
「今日は仕事はお休みだが、美容院に行くのではないか?!」

次に仮説の検証に入ります。
保育園からの帰り道で自分の子供に問うのです。

・「太陽くんのママ、今日は早迎えだったんじゃない?」←今日はお仕事お休みだったかの検証
・「太陽くんのママ、今日お迎えの時、髪の毛くくってなかったんじゃない~?」←美容院帰りかの検証

立てた仮説が正しければ予想どおりの情報が集まり、正しくなければ予想どおりの情報は集まりません。
子供の返答が、
「うん、太陽くんのママはすっごく早く迎えに来たし、髪の毛はクルクルだった!」となれば、ビンゴですね。
予想どおりの情報が集まらないのであれば、仮説は間違っていたことになるので、修正するか、棄却して考え直します。

「太陽君のママは美容院ではなく、ママ友とランチに行っていたのではないか?」
「太陽君のママは、休みではなかったがテレワークだったのではないか?!」
新たな仮説を立て直します。
そして再びその検証に入ります。
確かめるためには、子供にどんな質問をするべきで・・・と続きます。

これをビジネスに応用してみましょう。

お題:女性向けの化粧汚れが目立たない布マスクを開発すべきか?

まずはこれを3Cにブレークダウンしましょう。
①市場(CUSTOMER)  ②競合(COMPETITOR) ③自社(COMPANY)

はっきり言って、これらについて網羅的に100%の情報を得るのは不可能です。
ネットからは膨大な情報を得られますし、調べだしたらキリがありません。
1か月以上の時を費やし、着地点すら分からない状況になってしまいます。
そんな事していると、タイミングを逸してしまいます。

まずは手持ちの情報を整理しましょう。

①市場(CUSTOMER)
・マスク市場は平常時で◎◎円、季節的に◎◎円、コロナ下で◎◎円規模(だろう)
・コロナの影響でマスク生活は ◎期間くらいは続く(だろう)
  ・テレワークは進んだものの、依然として◎割は職場へ出勤する(だろう)
・そのうち、化粧をする人は◎割(だろう)
・マスクに欠けられるコストは月間◎◎円(だろう)
➁競合(COMPETITOR)
・A社は紙製マスクの大量パックを販売している
・B社はマスク本体の柄を奇抜にしている
・C社はマスクの「快適さ」を売りにしている(ようだ)

③自社 (COMPANY)
・研究するスピードが十分にある
 ・材料を◎◎で仕入れるつてがある

①②③の手持ちの情報から「女性向けの化粧汚れが目立たない布マスクを開発すべき」という仮説を立てました。
仮説が設定されたら、上記で記載した「だろう」「ようだ」などの不確定要素に的を絞って情報収集や実証実験で検証を行っていきます。
調べるべきポイントが明確な分、省エネじゃないですか?

①②③の不確定要素について検証した結果、予想どおりの情報が得られたとしましょう。
仮説は正しかったことになり、「女性向けの化粧汚れが目立たない布マスクを開発すべき」という結論が導き出せます。

繰り返しますが、
仮説が正しければ予想どおりの情報が集まるし、正しくなければ予想どおりの情報は集まりません。
予想どおりの情報が集まらないのであれば、仮説が間違っていたので、修正するか、棄却して考え直します。

◎仮説思考のトレーニング

では、スジのよい仮説たてるにはどんなトレーニングを積むといいか。
ここでは、私が日頃心がけている事をシェアさせて頂きますね。

①観察して法則を見出す
目の前で起こっている事象について、「それはなぜか」と一歩掘り下げて考えます。
そしてそこから、「つまり・・・」と事象の裏にある法則を見つけるのです。
例えば・・
・Aちゃん、Bくん、Cちゃんのお母さんはいつもワンピースを着ている
・(なぜだろう)3人の職業に共通するのは、〇〇するという点だ。
・(なぜだろう)3人の職業に共通するのは、××するという点もある。
・(つまり、)「〇〇と××する必要のある人は、ワンピースを着る事が多い。」
という感じです。
 
このように、目の前に起こっていること+「なぜ?」+「つまり」
を意識するようにしています。
通勤電車の中、スーパーマーケットの中なども面白いトレーニングの機会となると思います。

➁法則を他の対象に当てはめる
先ほどの「〇〇と××する必要のある人は、ワンピースを着る事が多い。」を
男の人ならどうか?
海外ならどうか?
などと、対象をスライドさせて考えてみます。
そうすると、
「男性向けにこんな商品があったらいいのではないか?」とか、
「フランスにあるこのサービスを日本に持ち込めば当たるかも?」
と思い当たったりできるのです。如何でしたか?
以上、今日は「仮説思考」についてお話しました。
面白いな~と思った方は、ぜひ実践してみてくださいね!



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nob.|中小企業診断士
大手物流企業勤務。総務・労務・教育・採用の人事関連をひととおり経験。並行して物流企画・オペレーション構築をPJチーム的に担当。直近数年は経営数値管理が生業。2児の母。寝かしつけと共に寝落ちする毎日。AM3時からがハッピーアワー。



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