みなさん、こんにちは。Mamiです。今日もいつものように、最近、身近であった出来事をテーマに書かせていただきます。
先日コロナ禍でお悩みの観光事業者様をチームで支援させていただく機会がありました。私は、チームメンバーが行ったヒアリングや、現状分析などをベースに情報収集などを行い、事業提案をさせていただきました。
私は初回のヒアリングに同行することができませんでした。その後、中間報告会の場で事業者様とお話する機会がありましたが、コロナ禍ということもありオンラインでの開催となり、最終の報告会当日まで現地を訪れる機会はありませんでした。
報告会当日、現地を実際に訪れてみて感じたことは、「やっぱり初回のヒアリングは同行したかった。」ということです。久しぶりに「百聞は一見に如かず」という言葉が頭に思い浮かびました。確かに聴いた情報に間違いはないのですが、同行できていれば提案内容は多少なりとも変わっていたと思います。チームのメンバーで事前に打ち合わせていましたし、全く見当違いな提案という訳ではありませんが、幾つか検討していた提案内容の優先順位などに影響はあったと思います。より事業に寄り添った提案ができたのではないかと感じました。
というわけで、今日のテーマは「百聞は一見に如かず」です。
「百聞は一見に如かず」
この有名な諺、皆さん続きがあるのはご存知でしたでしょうか?私は途中までしか知りませんでした。今回更にその先があることを知りました。(ご存知の方すみません。読み飛ばしてください。)
百聞は一見に如かず 「何度も聞くより、一度自分で見ることの方が大切である。」
百聞は一考に如かず 「何度も見るより、一度自分で考えることの方が大切である。」
百考は一行に如かず 「何度も考えるより、一度自分で行動することの方が大切である。」
百行は一効(果)に如かず 「何度も行動するより、一度自分で成果を出すことの方が大切である。」
百効(果)は一幸に如かず 「何度も成果を出すことより、一度幸福を感じることの方が大切である。」
百幸は一皇に如かず 「自分の幸せばかりでなく、周囲の幸せのために行動することが大切である。」
式で表すと、
「聞」<「見」<「考」 <「行」<「果」<「幸」<「皇」
という事ですね。
ちなみに、最後の「一皇」が、少しわかり辛いですよね。「皇」の漢字の意味は、
①きみ。天下を支配する者。天子。「皇帝」「教皇」 ②すめらぎ。天皇の古い言い方。また、わが国。 ③天皇に関する語につける敬称。「皇位」「皇室」 ④あわてる。「倉皇」
出所:漢字ペディア(https://www.kanjipedia.jp/kanji/0002216400)
です。「百聞は一見に如かず」という諺はもともと古代中国の逸話からできたもので、皇帝が国を支配するという考えに基づき、「皇帝は全ての国民の幸せのために」という意味合いでこのような表現になっているようです。
この諺の解釈や受け取り方は、人によって色々あると思いますが、「“周囲の人を幸せにする”というゴールへの第一歩は自分の目で確かめるところから始まり、そのゴールに向かって、積み上げていくことが大切である」とも理解できそうです。先ほどの事業者支援の場面で置き換えてみると、事業者様やその先にいる顧客を幸せにするための第一歩が、実際に現地を訪れることだったのではないかと思いました。
「聞」の質を上げる
話は変わりますが、後日、中小企業診断士の研究会活動で、診断士の資格を持たない方を交えた情報交換会がありました。支援される側の立場の方や、民間企業に勤める方などです。診断士視点の発言に対して、現場で働く方の想いを語っていただく場面があり、とても貴重なご意見や情報をいただきました。診断士だけでは、おそらく得られなかった意見だったと思います。現場を見て、感じ、考える事は、ゴールへの第一歩だな。と最終報告会の日を思い出しました。
たとえ、自分の目ではなく他人の目であったとしても、実際の現場を知る人の意見は本当に貴重です。どうしても自分の目で確かめる事が難しい場合は、現場を知る人や相手の立場にできる限り近い人を探して意見を聴くことで、「聞」の質を上げることくらいであれば、人と簡単に繋がることができるようになった今ならできそうです。やはり、人の幸せのためには、相手を深く知るための一歩が必要だということですね。コロナ過でオンラインが浸透した今だからこそ、改めて意味を持つ言葉のような気がしました。
日本の歴史から学ぶ「百聞は一見に如かず」
これらの出来事の後タイミング良く、三浦春馬さんの遺作でもある映画「天外者」を観ました。激動の幕末から明治初期にかけて、薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家となり、商都大阪の礎を築いた五代友厚の半生について、フィクションを交えて描いた映画です。
映画の中で、五代友厚が「お家のためでなく、みんなのために・・・」(すみません。表現が定かではないのですが)と語るシーンがありました。この諺の最後「百幸は一皇に如かず」そのものです。誰もが夢を見ることができる世の中を作ろうという目的のもとに、自ら英国へ渡り自分の目で確かめるところからスタートし、日本の未来を変えようとした彼の半生そのものを感じました。
五代友厚のような大きなことは難しいですが、人の心に何かを残し、幸せにすることができるような人になれるよう、今年も精進したいと思います。年が明けてもう1ヶ月が経ちますが、皆さま、本年もどうぞよろしくお願いします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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執筆者
Mami|中小企業診断士
経理業務を中心に、総務、営業事務など中小企業のバックオフィスのサポート業務全般に従事してきたゼネラリスト。”毎日楽しく笑顔で”がモットー。
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