プレミアムの魅力

　こんにちは、企業内診断士時々副業の田中誠人です。先日台風上陸の前日にスーパーマーケットに行ったら、見事に総菜売場からコロッケが消えていました！唐揚げはたくさん残っていたのに……いつの間にかWikipediaに「台風コロッケ」のページができているように、しっかり文化として定着しているんですね。噂は本当だったか……現場に足を運んで確認することはやっぱり大事！！

　先日所用で和歌山に行ってきました。大阪から和歌山方面に公共交通機関を利用して行く方法としては、JR利用・南海利用の2通りが主だと思いますが、今回はこれまでほとんど使ったことのない南海を利用して行ってまいりました。(余談ですが、こうしてこれまで未体験のことを積極的に経験することが大事だと思っています)

　南海で和歌山に行く(所要時間は約1時間)としたら、特急サザンを利用することになります。今回、新今宮駅から乗車する直前に初めて知ったのですが、半分が有料指定座席(2人掛けクロスシート、一般的な有料特急列車のアレ)、もう半分が追加料金なしの自由席(ロングシート、よくある通勤列車の長～い座席)なんですね！以前貝塚に行った際等に何度か乗っているのに全然知らなかった……
　※↑の鉄道関連用語が気になる方はコチラをチェック

　普段の“ケチ”な私の性格からすると、絶対に自由席を選ぶのでしょうが、何を考えたのかその時は仕事帰りで疲れていたということもあり、なんと有料指定座席を購入！！！なんと520円！？コンビニでビール2本分！？( ﾟДﾟ)

　時刻は18時頃、日曜日ではあるものの通勤者や買い物等用事を終わらせて帰宅される方で自由席の方は割と混雑している状況、一方で有料指定座席は一つの車両に数名しか乗車していない状況、とっても快適！！！

　私の席の周りにいらっしゃった方々は、

・仕事帰りの会社員
・日本橋帰り？のたくさんショッピングバッグを抱えたオタク系なお兄ちゃん
・上品そうな中年女性
・ペット連れ(犬)の若い女性

と様々。

　自由席と比べると人が全然おらず素晴らしいほど快適……もちろん隣の開いている座席に自分の荷物を置き、パソコンを開いて仕事をしつつ、時たまコーヒーを飲みながら、泉州沖に沈む夕陽を眺める、最高の時間じゃないですか！！そう、その時には「520円も払わないといけないのか！」という感情が「520円払えばこれだけ快適な時間を過ごすことができるのか！」という感情に変わっていたのです。もちろん、和歌山からの帰り道においても、同様に有料指定座席を利用したのでした……。

　ここ数年で一気に「プレミアム」という言葉があらゆる商品サービスに付けられるようになりましたよね。また、通常利用は無料ですが、追加機能を使おうとすると有料になる「フリーミアム」という料金体系も一般化しました。食べログ等が代表的ですよね。

　一般的に高単価を獲得しようとすると、それに見合った価値を提供する必要があると言われますが、一番難しいのはその価値が何であるか、どの程度のものなのかを適切に伝えるプロモーションだと思います。
　先の特急サザンの例だと、私はこれまで有料指定座席の快適さを、ましてや存在すら知りませんでした。割と混雑する時間帯に数名しか一つの車両に乗っていないあの状況、診断士的にはすごく気になります！ましてやコロナ禍において、それなりに混雑した自由席……なんとでもやりようはあるのではないでしょうか。私が乗車した際にお見掛けした方々は多種多様でしたので、実際様々な利用シーンが考えられます。その利用価値を上手に提案・伝達することができれば可能性は大いにあると思います。はたまた、平日の通勤ラッシュ時に合わせて車両編成を組んでいるのであれば、有料指定座席の需要が落ち込む休日は価格を下げて(むろんイベント等特需があれば逆に上げる、ダイナミックプライシングを導入)、需要を生み出すことも考えられますよね！

　混雑したスタバに行って新作フラペチーノを買ってその写真を撮るのと、ガラガラの特急サザン有料指定座席に座って泉州沖の夕陽を背景にコンビニコーヒーの写真を撮る、どちらも同じ金額で味わえる体験ですが……みなさんはどちらがインスタ映えすると思いますか？(^Д^)

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