「デザイン思考」と「中小企業診断士」の関わり vol.2

「デザイン思考」による差別化を目指して

 こんにちは、ヤマジュンです。これでブログも3周目ですね。最近は他の業務や本業も忙しく、どういう道がいいのか模索する毎日です。色々と議論を重ねながらも、こういう方向が我々の目指す道なのでは、というのが少しづつ見えてきています。SANとして我々がやるべきことはなんなのか、それを大切にしたいと思っています。さて私の個人的なテーマは引き続き、「デザイン思考と中小企業診断士」です。

 前回は、「デザイン思考とは?」というテーマで、ブログを執筆しました。その結果分かったことは、

デザイン思考とは、「考え方」であること。より具体的には、

どのように:デザイナー的に考えること、デザインに必要な思考プロセスを利用する

目的:ビジネスで前例のない問題を解決する、イノベーションを起こす

 ということが分かりました。今回は、これを更に掘り下げるために、 下記のテーマを考えていきたいと思います。

【今日のテーマ】”デザイナー的に考える”とは?


 デザイナー的に考える、ということですが、ここで私が思うのは、
「突発的なひらめきで、何かを生み出すものが、デザイナー的に考える、ということなのではないか」ということです。
 デザイナーであれば、アートのような、芸術的な発想をもった人だろう、という考えがあります。果たしてこれは正しいのでしょうか?
 ここで一つ整理しておかないといけないことは、”デザイン思考とアート思考は同じものなのか”ということです。

デザイン思考”と”アート思考

他情報を引用するに、下記のように区別されています。


デザイン思考:ユーザーやクライアントのニーズを基盤にアイデアを創出する。
アート思考:実現性やニーズに関係なく、自分の自由な発想を起点にアイデアを創出する。

引用元:デザイン思考とは?5分でわかりやすく解説!メリットやフレームワーク集も紹介

 上記を見るに、デザイン思考とアート思考は、異なったものであることが分かります。ここが明確に区別できているかが、混乱しがちなデザインとアートの違いを考えるとても大事な視点になります。
 デザイン思考とは、もともと潜在的に有しているものに対してアプローチをするものであり、全くのゼロから何かを生み出すことではない、ということなのです。同じ引用元には、下記のようにも書かれています。


(デザイン思考とは)実現性やニーズに関係なく、自分の自由な発想を起点にアイデアを創出する デザイン思考は、ユーザーやクライアントのニーズを探り、捉え、それを満たすアイデアを創出します。
 これは、すでにあるプロダクトをさらに飛躍させる、いわゆる1→100では有効な手段となり得ますが、例えば、0→1の場合は、非現実的で独創的な発想も必要になります。アート思考は、ありえないことをあえて発想するプロセスを行うため、視野が拡張され、競合とは一線を画すイノベーティブなアイデアを作り出すことができます。 ただ、デザイン思考もアート思考も、それぞれ使い所があり、短所長所を兼ね備えており、どちらが良い悪いという話ではなく、シーンによって使い分けられることが非常に重要です。

引用元: 分でわかりやすく解説!メリットやフレームワーク集も紹介

 このように、デザイン思考というものは、1→100において有効な手段だと、書かれています。しかし、非現実的で独創的な発想を要するものではない、といっては語弊があるかもしれませんが、それはどちらかというとアート思考の領域になるということです。よって、デザイン思考=デザイナー的な考え方とは、

ユーザーやクライアントのニーズを満たすための、
1→100を達成するための思考法

 であるということが言えます。

 ここで、私はあることに気が付きました。

あれっ?これって診断士がすることと一緒じゃないか?と。

 実際に診断士として活動をする中で、当然ながらお客様にヒアリングを行い、ニーズを聞き出して、何がしたいのかを具体化させていき、そのためには何をすべきか、ということを整理して、経験知識から最適なものを提案する。お客様の事業が、1→100になるように、改善活動を行う、といったことです。全く同じですよね!うっすらと思っていたことなのですが、改めて確信しました。

デザイン思考は、診断士とかなり密接な関係がある。
デザイン思考を学ぶことは、診断士の可能性を広げる。

 ということで、自分自身書いてて凄いワクワクしています(笑)新たな可能性を見つけた時って楽しいですよね。これは”アート思考”の方かな(笑)なので、次回のテーマは下記でいきたいと思います。

次回、”デザイナー的に考える”ための具体的なプロセスとは?

 デザイナー的に考える、ということでじゃあ具体的にどのようなプロセスを経ているのか、というのを調べて考察したいと思います。

 身近なデザイナーさんに、こういう風に考えているよ、ということを聞くのでもいいですし、まずは共通項を探りにいくのもよし。この考え方を更に深堀することで、より社会を”パッと”明るくするためのキーを見つけることが出来るのではと思っています。楽しんで書いていきたいと思いますので、次回もぜひご覧ください。


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執筆者

ヤマジュン|中小企業診断士(認定支援機関)・ウェブ解析士
製造業にて管理会計や標準原価計算ベースの原価管理、連結会計による海外子会社管理などに取り組む。会計、システムの本当の意味での活用方法を、日々試行錯誤。デザイン、WEBマーケティングに関しても興味があり、スキル向上に励む毎日。


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