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「デザイン思考」と「中小企業診断士」の関わり vol.3

2020 8/29

「デザイン思考」による差別化を目指して

 こんにちは、ヤマジュンです。ブログも4周目突入です!他のメンバーが書かれている内容は、非常に面白くかつそれぞれが被ることなく内容を掘り下げて書かれています。やはり個々人で興味のある分野・得意な分野は様々だなと感じつつ、どうすればよりためになるブログになるのか、を考えております。千里の道も一歩からという言葉通り、まだまだ機能も使いこなせていない部分もありますが、3年・5年・10年これを続けることで中小企業診断士として成長出来ると信じています。さて私の個人的なテーマはこれまでに引き続き、「デザイン思考と中小企業診断士」です。

 前回は、「”デザイナー的に考える”とは?」というテーマで、ブログを執筆しました。その結果分かったことは、デザイナー的な考え、とは、

ユーザーやクライアントのニーズを満たすための、
1→100を達成するための思考法

 ということが判明しました。そして調べる過程で、ハッと気づいたことがありました。それは・・・

デザイン思考は、診断士とかなり密接な関係がある。
デザイン思考を学ぶことは、診断士の可能性を広げる。

 ということです。診断士とデザインって、一見なんの関係もないように思えます。実際中小企業診断士の視点からデザインについて深く述べられているものは、私が見た中ではありませんでした。しかし、この二つ密接に関係している。調べているうちにそう確信しました。これを更に深堀すれば診断士の新たな可能性が生まれると思えるようになりました。

【今日のテーマ】”デザイナー的に考える”ための具体的なプロセスとは?


 さて、”デザイナー的に考える”、ということに関しては、おさらいですが、下記になります。

ユーザーやクライアントのニーズを満たすための、
1→100を達成するための思考法

 では、具体的に、どのようなプロセスを経れば上記を満たすことが出来るのでしょうか?
それを調べていくうちに、中小企業診断士として、見慣れた人物名が出てきました。その人とは、

ハーバード・サイモン

です。診断士の勉強をされた方は知っているはずですが、念のためご説明しますと、企業経営理論の意思決定論のところで学習する人物です。サイモンの意思決定モデルとしては、

1情報活動:
 意思決定の対象となる問題を識別し情報収集すること
2設計活動:
 問題解決の代替案を列挙すること
3選択活動:
 一定の評価基準によって代替案の中から最適なものを選択すること
4検討活動:
 選択した代替案の実行結果を分析・評価すること

となっており、これらのプロセスを
可能な限り追求(極大化基準)していこうとする人間観を「経済人モデル」
逆にある程度(満足化基準)で合理的に考える人間観を「経営人モデル」
としています。中小企業診断士の方、思い出しましたでしょうか?

 詳細はおいておきまして、さらに調べると、”デザイン思考”の根本的な考え方として拠り所とされているものがあるそうです。それは、

ハーバード・サイモン教授が1996年に発表した、『システムの科学(The Sciences of the Artificial)』と題された論文

 です。意思決定論の人物が、デザイン思考に影響を与えた重要人物…ますます診断士とデザイン思考に深い繋がりがあると思えるようになりました。

『デザイン思考の5段階』という思考モデル

 さて、ここからデザイン思考の具体的なプロセスに関してですが、どの情報元にも、ハーバード大学の研究機関「ハッソ・プラットナー・デザイン研究所」のハッソ・プラットナー教授が掲げる「デザイン思考の5段階」が挙げられております。それだけ説得力があり共通認識となっているようです。具体的には、下記プロセスをたどるとされています。


(1) 共感 (Empathise) – ユーザーの行動を理解し、寄り添い、何が問題なのかを見つける
(2) 定義 (Define) – ユーザーのニーズや問題点、みずからが考えることをはっきりさせる
(3) 概念化 (Ideate) – 仮説を立て、新しい解決方法となるアイデアを生み出す
(4) 試作 (Prototype) – 問題に取組み始める
(5) テスト (Test) – 検証こそが解決方法

引用元:「デザイン思考」とは?AppleやGoogleも採用している話題のアプローチ方法をわかりやすく解説

 このプロセスをたどることが、すなわちデザイン思考である、と言うことが出来ます。ふと考えると、診断士の思考として、上記のように考えることが多いのではないかと思いました。具体的にかみ砕いてご説明しますと、

(1) 共感 (Empathise) – ユーザーの行動を理解し、寄り添い、何が問題なのかを見つける
  →「誰に何をどのように」という基本的な思考法に近い。ユーザーを明確に設定することが大切。

(2) 定義 (Define) – ユーザーのニーズや問題点、みずからが考えることをはっきりさせる
  →これまでの環境変化から、なにが問題でどんな課題があるか、SWOT分析などを行う。

(3) 概念化 (Ideate) – 仮説を立て、新しい解決方法となるアイデアを生み出す
  →課題から見える解決策を立案する。様々な切り口から、具体策を提案する。

(4) 試作 (Prototype) – 問題に取組み始める
  →具体的な解決策を実施を促す、補助する。

(5) テスト (Test) – 検証こそが解決方法
  →解決策を実施したことによる効果はどの程度か。それを元に次に打つべき手はないかをヒアリングし検証。

 そう、つまりは企業へのアドバイスやコンサルティングを行う際には、”デザイン思考”をすでに使っていたのです。

 おそらくこれは、調べなければ気づかなかったことですが、診断士であるということが、すなわちデザイン思考をすでに学んでいる、ということが言えます。何かをデザインする、というと難しい、そんなアイデアはない、と思ってしまいますが、実のところどのようにデザインすべきかは、診断士であれば身についていたのです

次回、”デザイナー的に考える”ための具体的なプロセスから、診断士として思考をバージョンアップする方法

 今回、診断士とデザイン思考の繋がりが今まで以上に深まったかと思います。診断士は既にデザイナー的に考える素養があるんだ、ということに気づくことが出来ました。

 ただ、より深く調べていくと、デザイン思考を更に取り入れることで、基本的な診断士としての思考法をバージョンアップする方法があるのでは、ということに気づきました。それが出来れば他の診断士の方との差別化になりますし、何よりお客様に対する更なる価値提供に繋がると思います。その具体的な方法を次回調べてシェアしたいと思います。乞うご期待ください!



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執筆者

ヤマジュン|中小企業診断士・ウェブ解析士
製造業にて管理会計や標準原価計算ベースの原価管理、連結会計による海外子会社管理などに取り組む。会計、システムの本当の意味での活用方法を、日々試行錯誤。デザイン、WEBマーケティングに関しても興味があり、スキル向上に励む毎日。



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