やまです。
私の投稿としては本年初になります。

旧年は大変お世話になりました。
今年もよろしくお願いします。
新型コロナウイルスも一旦落ち着いたかと思いきや秋終わりから冬にかけて拡大しております。
緊急事態宣言も8日から首都圏を中心に発出されました。
当分新型コロナウイルスの影響が大きく出そうですね…。
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前回、期待値と意思決定の話をしました。
今回は、分析するときの心構えについてお話したいと思います。
皆様、経営や売上などの分析はどうされていますか?
私は経営企画部門に働いているので数字とは切っても切れない関係です。(泣)
そのため、出てきた数字を分析する機会が多くあります。
私は出てきた数字データをとにかくExcelで数字を足したり割ったりして手当たり次第に分解し、傾向などを読み取っていました。いわゆるローラー作戦ですね。
「ローラー作戦:調査などの際に、ローラーをかけるようにしらみつぶしに当たるやり方。(デジタル大辞泉)」
この手法はとにかく時間がかかるのでどうにかしたいと考え、分析手法を模索し本や講座を受ける旅に出ました。その旅がある程度落ち着いてきたので、旅中で気づいたことを共有します。

「分析で大事なのは分析手法ではない。目的をおさえること。」
私が旅にでた結果の答えがこれです。
例えば、とある会社でA支店とB支店の売上差異について分析する必要があったとします。
データとして、売上実績やアンケート回答などの数字があります。
これらの数字をいきなり分析をするのではなく、一度立ち止まって「何をしたいか」を考えてみることが重要です。
この場合、売上差異について分析し「どうしたいか?」という視点が必要になってきます。
「どうしたいか?」という視点を考える上で重要なのは、あるべき姿をイメージすることです。
あるべき姿を描くための手法として、2つ紹介します。
①バックキャスティング
未来の理想的な姿、ゴール像を描き、その実現に向けて、やるべき活動を大胆に考える未来思考のアプローチ。
実現困難なものを採用してしまう可能性はあるものの、理想を先に考えるので自分たちの思いが反映されやすい。
②フォアキャスティング
現状認識からスタートし、課題を抽出し、現状を改善した結果として実現可能なゴール像や未来の姿を描く未来予測のアプローチ。
今の自分たちの状況から離れられない(今の自分たちの状況を少しでも良い方向へと動かすことに思考回路が向いてしまう)というデメリットも。
これらの方法であるべき姿を描き、現状と比較することでギャップが見えてきます。
このギャップが問題であり、問題を洗い出すために分析が必要です。
ただし、まだデータ分析は行いません。
次に、現在の情報(データ分析以外)から以下の視点で仮説を立ててみてください。
・What?(そもそも取り組むべき問題は何か?)
・Where?(どこに問題が起きているのだろう?)
・Why?(なぜ問題が起きているのだろう?)
・How?(解決策は何だろう?)
4つの視点に基づき作成した仮説に沿って、数字データを分析していきましょう。
仮説通りでなければ、再度仮説の設定からやり直します。
この繰り返しをおこなうことでより確かな分析結果となります。
だまされたと思って一度やってみていただけると幸いです。
私はこの手法を実践中です。確かにデータ分析する時間が減りました。さらに、目的を明確化しておくことで目的を間違えていたら周囲から指摘され目的を修正することができます。結果、「何が言いたいかわからない」資料を作ることが少しだけ減りました。(多分)
今後も少しずつ成長していけたらいきたいと思っています。
寒い日が続きますが、皆様もお体にはお気をつけてお越しくださいませ。
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執筆者
やま|中小企業診断士
製造業の経営企画部門に勤務。入社以来、管理会計業務に従事し会計スキルをを構築中。まだまだ手探り状態だが、一歩ずつ着実に歩んでいく。
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