目と鼻の先にあるお店で値段が違うわけ

じょりさんの元気の源は伊藤園の『ビタミン野菜』です。

疲れたなと思ったときや、寝不足のときなど、お守りのように飲んでます。『私の身体には、ビタミン野菜が流れているの』

このビタミン野菜、コンビニで買うと200mlが100円ですが、ダイエーでは89円です。そしてディスカウントスーパーサンディではなんと49円‼

消費期限がもうすぐとか、特売日とかではなく、いつでも49円なのです。

この価格の差はビタミン野菜だけでなく、その他の多くの商品にも…

これ不思議です。近所にあるダイエーとサンディは目と鼻の先。なのに同じ商品で値段がちがう。

サンディを知らない方のためにご紹介。サンディは大阪に本部を置くディスカウントスーパーです。HPには『食料品物価を1/2に下げる』を目標に、『もっと安くに挑戦し続ける』とあります。

目次

価格って需要と供給で決まるって習いませんでしたっけ?

需要>供給の時は価格が上昇

需要<供給の時は価格が下落

需要曲線と供給曲線の交わったところが『価格メカニズム』だと。

ダイエーとサンディは徒歩1分もかからない距離です。この立地で需要が著しく異なるなどという事は考えられない。

ということは、供給が価格の違いを生んでいるのか?

売値は、商品の仕入れ値+販売費+利益です。

逆に言うと安く売るには、仕入値を下げる、販売費を減らす、利益を少なくする。が必要です。

ダイエーとサンディを比べると

一緒に考えてみてください。

Q1 お店はどっちが広い?

ダイエーでしょうか、サンディでしょうか?

①ダイエー>サンディ

②ダイエー<サンディ

①ダイエーの方が広いです。食品フロアだけでも5倍以上の広さがあると思います。

Q2 営業時間はどっちが長い?

①ダイエー>サンディ

②ダイエー<サンディ

これも①です。ダイエーは朝8時から夜22時まで営業しているのに対し、サンディは10時半から19時までです。

コンビニを含めて比較すると

広さ:コンビニ<サンディ<ダイエー

営業時間:サンディ<ダイエー<コンビニ

営業時間の大小は価格の大小の順番と同じです。営業時間が長い分、販売費が上がり、商品価格に反映されているのか?

HPに答えが書いてありました。

ポイントは大きく2つ

①商品の絞り込み

サンディは各種商品の売れ筋のみを扱います。種類は少なく、例えば納豆なら2種類しか並んでいません。

いっぽうのダイエーでは、粒の大きさや味のバリエーションが豊富です。

②ケース単位での発注・管理・陳列

陳列は段ボールに入ったまま、箱を開けて置いただけ。手間をはぶいています。ケース単位で発注・管理をすることで、発注の回数を減らし。棚卸の手間も省きます。

欲しい商品が安く手に入るのは消費者にとってうれしいことです。じょりさんもビタミン野菜はサンディで買います。

しかし、ヨーグルトはダイエーで買ってます。というのもこのヨーグルト、サンディには売ってないのです。おそらく人気商品ではないのでしょう。

『価格を安くすることで生活を豊かにする』とサンディはうたいます。

ダイエーのHPには『毎日のお買い物の楽しさを大切にする』とあります。

種類豊富で選べる喜びがここにはあります。

どちらが、という事ではなく。どちらも、豊かさには必要なのでしょう。

それでは、また。



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執筆者

じょりさん|中小企業診断士
簿記講師。趣味はお風呂巡りと折り紙。サウナ従業員・レンタルビデオ店員・ラーメン屋などなどを経て簿記講師となる。この春からパソコン講師にもなる予定。モットーは為せば成る。でも人間できないこともある。



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