ドべネックの桶 ~農業は体力も使うが、頭脳戦の知的産業だと思う~

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『野菜も人も畑で育つ』(同文館出版)に夢中になってる間に

降りる駅を乗り過ごしてしまった、じょりさんです。

著者は「のらくら農場」代表の萩原紀行さんです。

くわしい内容は本を手に取ってもらうとして、いくつか抜き出してみると

『みんなが無理だということは、その人たちは参入しない。ライバルにはならない』(ライバルのいない場所でやっていく)

『プロダクトアウトとは、生産者が作りたいものを作ること。マーケットインとは、ニーズを取り込み、買う側の視点で物を作ること。農業はプロダクトアウトからマーケットインに移行しなければという批判をたまにいただく。すみません。うち作りたいから作るが6割です』(情熱のプロダクトアウト)

『「せめて」これだけは理解する。「せめて」この作業はマスターする。ちいさな「せめて」を積み重ねられる人は、信頼を獲得する』(せめてを積み重ねる)

『身につけた、一つ一つは普通のことかもしれない。しかし、この普通がたくさん重なると、とても魅力あふれた人材になる』(普通をたくさん重ねると強い)

などなど、20年の経験から導かれた法則が盛りだくさん。

特に印象的だったのが『ドべネックの桶』

最初の画像のように、高さがバラバラの木で作られた桶では、一番低い木の高さまでしか水がたまらず、そこから漏れていきます。

『世界的なアーティストや天才的なスポーツ選手ならいざ知らず、僕のような凡人なら、欠けている部分を多少は補う必要がある。ここでの水位は一流ではなく、社会で生きていけるレベル。まずここを満たしたうえで、あとは好きなところを伸ばしていけばいいと思う』

強みを伸ばして「特別」を目指すのもよいが、欠けている部分を「普通」にしなさいと。『特別』を目指すのではなく、マイナスを0にすること。無理難題ではなく、普通をまんべんなくクリアすること。それが選ばれる人材になるための凡人の歩める道なのかもしれないと思いました。

最後にもうひとつ

『なんにも武器がないときは、とりあえずご機嫌でいること。面白そうに生きてるヤツは最強だから』

お読みいただきありがとうございました。



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執筆者

じょりさん|中小企業診断士
簿記講師。趣味はお風呂巡りと折り紙。サウナ従業員・レンタルビデオ店員・ラーメン屋などなどを経て簿記講師となる。この春からパソコン講師にもなる予定。モットーは為せば成る。でも人間できないこともある。


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