で、イノベーションって何なのさ

おはようございます。
企業で新規事業開発を担当しているnob.と申します。
毎度、新規事業や起業に関連するお話をさせていただいております。

本日は、原点回帰な話です。
「イノベーションってなんだっけ?」
について、少し考える機会があったのでお話させていだこうかと思います。

大雨だったので・・。


先日、大雨が降っていました。そんな中子供の習い事の送迎をした時の事です。

普段子供の習い事の送迎は、ママチャリ前後に2人を載せた3人乗り体制でいくのですが、あまりにも土砂降りだったことと、下の子が風邪気味だったため、贅沢にもタクシーを利用しました。
タクシーに乗るのは久しぶりでした。

あまり苦戦せずに捕まえられたのはラッキー。
ただ下の子の具合があまり良くなかったので、上の子の習い事中は自宅に帰って過ごそうとしていました。
「行先は××までお願いします。到着したら、子供1名だけ降ろして、乗車した所と同じ場所へとんぼ返りでお願いします」
とオーダーしました。

ここでハプニングが2つ・・・

ハプニング1:とんぼ返りせずにメーター止めた。
お願いした場所についた瞬間、(おそらくクセで)ドライバーさんはメーターを止めてしまいました。
「すみません」とは言っていただいたものの、帰り道で初乗り運賃がまたもや課金されるという悔しい事態です

ハプニング2:道に迷った
なんと、タクシーが帰り道で迷子になりました。
一方通行が多い土地なため、同じところをぐるぐるぐるぐる・・・・。
「すみません」とは仰ったものの・・・上がるメーター・・・。
到着の少し前に「回り道してしまったので、この辺りで機械とめます」と課金を止めてくださりましたが、果たして「この辺り」の妥当性はあったのでしょうか・・・。

不安だ。

やはり、タクシーに乗るたびに「いくらかかるのかな」が分からない事は不安になります。
(今回は、普段よく行く場所への運行だったのですが、思いのほか高くつきびっくりしました。)

この不安を上手く解消しているものの一つにUberがあったのかなと思います。
事前に金額(目安)が分かっているので、不安が消えます。

実際このモデルは大いに消費者意識を掴んでいるようで、アジアをはじめアフリカ等でも「事前に料金が分かっていて、利用者は入札式で」サービスを利用するモデルが流行しています。

イノベーションとは?

さて、Uberの話がでましたので、ここで冒頭の振り、「イノベーションとは?」に戻りたいと思います。
Uberはよく「イノベーティブなスタートアップだ」と言われることがあります。
ではイノベーティブって、イノベーションって何なのでしょうか。

「イノベーション」は日本語の直訳として「技術革新」とあてられている事があります。

しかし私は「新しい技術」による変化のみをイノベーションとすることに違和感を感じます。
すっぱりと表現する事は難しいのですが、『「それ」が登場する事により人の価値観や行動が変容するようななにか』
そんなイメージを持っていました。

改めて、調べてみた。

普段からよく使う言葉でありながら、ふんわりとした理解に留まっていましたので改めて調べてみました。
結論から言うと、明確な定義はありません。
今でも「イノベーションとはなにか?」については様々な人が様々に定義していて、持論を展開している状況です。
コチラでは15人の研究者それぞれによる定義が載っていてとても興味深いです。

最初の定義は・・・。

イノベーションの最初の定義としては、オーストリアの経済学者ヨーゼフ・シュンペーターが提唱したものとされています。
シュンペーターは、イノベーションの事を「新しい組み合わせによっておこるもの=新結合」という表現で説明をしています。また、イノベーションの種類には以下の5つの累計があるとしています。

①製品(New product or service)
➁生産方法(New method of production)
③サプライチェーン(New source of supply)
④販売先・ビジネスモデル(New market or application)
⑤組織体系(New method of organising your firm or industry)

※https://timkastelle.org/blog/2009/11/forms-of-innovation/

①の製品についてはiphoneなどイメージしやすいですよね。
③にはAmazonなどが考えられるかもしれません。
④のビジネスモデル・販売先についてですが、先ほどのUberはこのカテゴリーと解釈してもいいのではないかと思います。

ここで冒頭のエピソードも踏まえて改めて思います。
イノベーションにはいろいろな形がありますが、やはりその陰には「顧客の潜在的なニーズ」が潜んでいると実感します

自分ですら気づいていなかった欲求に気づき、満たされることで急激な広まりをみせるのです。
それは既存のサービスの提供価値を瞬時に凌駕し、ディスラプト(破壊)していく。
人々の生活様式が恐るべきスピードで塗り替えられていく。

顧客の事を観察し、気づく事ができたからこそ革新につながっているのではないかと思います。

顧客視点に敏感になれば既存サービスをディスラプトして市場を席捲できるかもしれません。
また、顧客視点に疎くなることでいつ何時、ディスラプトされてしまうかも分からない。

秘められたニーズのパワーはすごい!(怖い!)


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nob.|中小企業診断士
大手物流企業勤務。総務・労務・教育・採用の人事関連をひととおり経験。並行して物流企画・オペレーション構築をPJチーム的に担当。直近数年は経営数値管理が生業。2児の母。寝かしつけと共に寝落ちする毎日。AM3時からがハッピーアワー。




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