LTVを上げられちゃった件

おはようございます。
企業で新規事業開発を担当しているnob.と申します

今日はある漫画を読んだときの体験をお話ししたいと思います。

偶然の出会い

私は普段、ほとんど漫画を読みません。
しかし、

・たまたま仕事終わりの新幹線に乗るタイミングで
・ここ最近一番のプレッシャーから解放された瞬間で
・ゆるっと開いたKindle Unlimited(※約1000円で該当作品が読み放題になるAmazonのサービスの)を開いた瞬間目に飛び込んできた

と言う絶妙な条件が重なっていました。
普段は全く見ない、「漫画」のカテゴリーをタップし、未知の世界を開いてしまったのです。

アマゾンでは閲覧履歴などを元にリコメンドを行なっているケースが多いものの、
偶発性を狙ってしばしばわざと、イレギュラーなリコメンドを発生させていると聞きます。
今回の出会いは、もしかしてそれだったのかもしれません。

今回読んだ漫画の大筋としては、
現代の大手家電メーカーに勤めていた若い女性が過労で死亡し、ファンタジーの世界に転生。ファンタジーの世界で、いわゆる科学的なものを魔法に置き換えていろいろな便利グッズを作ると言うものです。

ファンタジー小説としても十分面白いのですが、
・研究家体質の主人公が、シーズアプローチではなくニーズアプローチで製品開発をしていく姿
・研究家体質の主人公の苦手分野を補うべく、事業開発や営業にたけた人がジョインしてくるくだり
・ビジネスが大きく伸びた(スケールした)時に有利なライセンス契約の考え方
・仕入先の確保や在庫の考え方などのサプライチェーンの考え方
などがさらっと盛り込まれていて、テック系のスタートアップが成長する話のようにも見え、興味深いものでした。

1巻を読んですっかりはまってしまいました。
以下、反省(笑)点です。

①フリーミアム戦法に敗北


Kindle Unlimitedに課金していますし、厳密に言うとフリーミアムでは無いのですが、「1巻目無料」に完全に引っかかってしまいました。

フリーミアム
フリーミアム(Freemium)とは、基本的なサービスや製品は無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能については料金を課金する仕組みのビジネスモデルである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%A0

②バンドル価格に敗北


1巻目で完全にはまってしまったので、「仕方ない有料で2巻目を買おう」と思ったところで。

なんと2巻から4巻までがセット販売されている。。。
当然ながら、1冊1冊買うよりも若干安い。

少し迷うものの、1巻が面白かったし新幹線が到着するまではまだしばらく時間がある。この勢いでどうせ4巻まで読むだろう。
思うツボだなぁと自覚しつつ3冊セットを購入。

バンドル販売
バンドル販売とは、単価の低い商品を3 個、5 個などまとめて販売し、購入単価を上げる手法。また顧客の側からすると、複数個まとまり、一品単価が下がることで、お買い得感が出る。袋麺の5 個バンドル、ティッシュペーパーの5 個バンドルなどが代表的な事例である。一品単価の低い商品に向いている。
https://diamond-rm.net/glossary/74999/

③ LTVをがっつり上げられる


新幹線が到着しようと言うその頃、第4巻までを読みきりました。

その時気づく。
これ4巻からまだまだ先に話が続くんですね…
購入した時はてっきり4巻で完結するのだと思っていました。

かなり気になる展開で4巻を終わっていますので、5巻が発売されたらきっと購入してしまうでしょう。
定価で。

何巻まで続のでしょう、これ。でも買ってしまうのでしょう。
定価で。



実は今回、同じ小説の原作のものを、違う漫画家の方が別作品として書き起こしているシリーズもありました。
しかしながら、そちらは一巻目無料とはなっておりませんでした.。(前述の作品購入時点の状況)

邪推かもしれませんが、マーケティング戦術の違いでどのような結果になるのかABテスト的な意図もあったのかもしれません。

真実はわかりませんが、ただ言える事は1巻目無料でなかったら私はこの作品を読んでいなかったし、
結果として普段漫画を読まない私ががっつりお金を落としてしまっています。。。


以上、
私事ながらECのマーケティング戦略にまんまとはまり、
全く支出をしない分野でお金を落とし、将来的にも落とし続けることになったと言う…
改めてマーケティング大事だなと思った次第でした。



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nob.|中小企業診断士
大手物流企業勤務。総務・労務・教育・採用の人事関連をひととおり経験。並行して物流企画・オペレーション構築をPJチーム的に担当。直近数年は経営数値管理が生業。2児の母。寝かしつけと共に寝落ちする毎日。AM3時からがハッピーアワー。



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