オンラインでもできる!職場コミュニケーション

前回のブログでは、品質問題について触れさせていただきました。

今回は、コロナ禍で職場内でのコミュニケーションをとることが難しくなった昨今の状況を解消するため、オンラインを活用した職場コミュニケーションをとった事例について書かせていただきます。

目次

よいコミュニケーションをとる

「よいコミュニケーションをとる」ということは業務の基本ですよね。

国連が定める、SDGs(持続可能な開発目標)の17の中で言えば、8番目の”働き甲斐も経済成長も”などにつながるのではないでしょうか?

しかし、一言で「よいコミュニケーション」とは何か、といわれてもその基準は明確ではなく、何をしたらいいかわからない、という方も多いかと思います。

私も正確な答えを持ち合わせているのではないですが、コミュニケーションを行うことで、「全ての従業員がお互いを理解し、尊重しながら会話をできること」ができればその目的にはかなうのではないかと思います。

しかし、階層構造になりがちな企業では、お互いを尊重する中でも温度差が生まれ、互いを尊重するにも限界があります。

それを解消するための一つの手段として懇親会を含めた、様々な職場レクリエーションが取られています。

しかし、こうしたレクリエーションは強制の形で行われていた飲み会文化の名残として、「昭和の文化」といって、忌避される風潮にあります。

特徴.COM
飲み会に来ない人の心理が当然すぎる5の理由 | 特徴.COM 「新人のくせに、飲み会に来ないなんてありえない話だ!」とか、「うちの部下はほんと飲み会が嫌いだな〜」など愚痴る

しかし、こうしたものを切り捨てるのは簡単です。しかし、私はなんだかんだ、仕事終わりの懇親会といった文化が定着し続けていた背景には一定の合理性があったのでは?と考えています。

本音で語り合える場づくりを図るための手段として、今、取り入れることの意味や方法について考えてみました。

職場コミュニケーションの取り方

私が企画したわけではないのですが、先日、職場で定時後にマイクロソフトのTeamsというアプリ(Zoomのマイクロソフトバンのイメージ)を用いてオンラインでの職場レクリエーションを実施しました。

私の職場は支社にありますが、遠方にある事業所のメンバーも同じ支社に所属となっている、少し変わった部署です。

建設プロジェクトなどで駐在型の現場事務所を持つ会社の元締めが私の職場、とイメージしてもらったらわかりやすいのかもしれません。要するに、私は日常において遠方の事業所のメンバーと接することはありません。

従って、遠方の事業所に勤務している方とのコミュニケーションは、意図的にとろうとしない限りとることはできません

遠方の方とのコミュニケーションをとる機会は、メールやSNSなどのツールを除けば、

電話  会議  出張

の3つに限られます。

これらは、業務時間に行う「公的なコミュニケーション」であり、なかなか本音ベースの会話はしづらいものです。また、従来、出張の後に「懇親会」という形で親睦を図り、本音を知る機会がありましたが、コロナ禍ではなかなか難しくなります。

こうした遠方の方とのコミュニケーションに加え、コロナ禍では出勤率が制約された結果、近くにいるはずの支社の中でも職場内でもコミュニケーションを取りにくくなったと感じています。

そのため、コロナを通じて本音のコミュニケーションをとれず、お互いの信頼関係が十分に構築できないリスクが高まってしまいます。

オンライン職場レクリエーションのススメ

そうした中、コミュニケーションをとる手段としておすすめなのが、オンラインでの職場レクリエーションです。

私の所属する会社では、職場でのレクリエーションを支援する制度があり、その制度を活用する形でこの度職場レクリエーションを実施した次第です。

私が所属する企業の制度は、「イベントの参加者に、一定の費用補助を実施する」、というものになります。なので、内容そのものはかなり自由に行うことができましたが、オンラインでも楽しめるように、かなりの工夫が凝らされていました。

また、あくまでも”レクリエーション”ですので、強制参加ではなく、参加したい人だけが参加する、という形にしたこともよかったと考えています。

①出席者

出席者は前述のとおり希望者です。

私が所属する、関西の支社のほか、同じ業務を行う九州の支社、現場事務所のほか、出張中の参加者の中には居酒屋からも参加していました。

また、必ずしも職場から実施しただけでなく、自宅から参加していたメンバーも多数おり、何を隠そう、私も自宅から参加して、グルメ紹介も実施しました。

このように参加のハードルを下げられることがオンライン職場レクリエーションの最大の強みだと思います。

②コンテンツ

今回のレクリエーションで行われたコンテンツはそれぞれの企画の正解者に商品を出す、という形の手作りのイベントです。それほど凝っていたわけではありません。

しかし、「参加型のコンテンツ」にして、「商品を通じて競争意識を醸成」したことが、メンバーの積極的な関与につながったと思います。

①発表者を募り、それぞれの地域のグルメ紹介

まずは、グルメ紹介です。

参加者は大きく、関西拠点と九州拠点に分かれ、同じ地域出身の方が少ないことから、メンバーのバックグラウンドは強みになります。

主に、大阪や博多のグルメや食レポのほか、メンバーの出身地のグルメを紹介しあいました。当然、地元のものを紹介することで、メンバーはお互いのグルメに関心を持ち、お互いに関心を持つようになりますよね。

また、お互いのグルメを紹介しあったことが出張やプライベートな旅行時の一つの楽しみとしてみんなの心に刻まれたと思います。

②メンバーの属性を交えたクイズ

続いて実施したのがクイズ大会です。一言でクイズといっても、いろんなものがありますよね。

今回のクイズは出題に対して、回答者がTeamsの中のチャットに早いもの順で書き込む形で行いました。

出典:マイクロソフト

クイズについてのひと手間は、クイズの内容に「出席者の属性情報」などを加えたことです。

例えば、「今日の出席者の中で、最も多い名前はなあに?」といったものがありました。

結果として、1位はけんじ、2位はゆうじだったのですが、こういう形にすると、同じ名前の方は自然と親近感を感じますよね。また名前が該当しない方も、うちの職場内ではけんじさんが多いんだなぁなどと印象に残る形になったのではないでしょうか。

また、クイズの中には、様々な味にチャレンジする、ガリガリ君やペヤングなどのイロモノの味の中で「発売されていない」ものは何?というものを充てさせる高難易度のものもありました。

出典:ガリガリ図鑑

ご存じのとおり、ガリガリ君はコーンポタージュ味などのあえて、のメニューを多く作り、新陳代謝を図っています。

こうした企業の中であえて「発売していない」ものをあてさせる、というものです。

そこで上がった候補は、「ペヤングのストロベリー味」、ペヤングの「オニオンツナマヨ味」ガリガリ君の「たまご焼き味」、ガリガリ君の「温泉饅頭味」などです。

こうしたスマホがなければほぼ正解できない高難度のクイズなど、内容にメリハリをつけたことで非常に盛り上がったと感じます。

③ビンゴ大会

そうして盛り上げた後の最後はやはり定番のビンゴ大会。王道にして、定番のビンゴは、ひねりはなくても盛り上がります。

しかも、メンバー全員ではないが、およそ5割以上の人がもらえるレベルで賞品がもらえるように設定されていたことが秀逸でした。

全員に商品がいきわたるようにするとプレミアム感やゲーム性に欠ける、さりとて景品数が少なければ醒めてしまう人が多く出てしまいかねません。

当然、予算の制約からプレゼントの金額は限られるのですが、このバランスをうまくとったことで多くが満足するイベントとなりました。

まとめ

今回の職場レクリエーションの内容はオフラインであればありふれたものだと思いますが、これをオンラインで実現させるためには、ひと手間が必要です。

発起人は、商品予算の調達のため、管理職に予算拠出をお願いするなど、様々な調整を行っています。

こうした努力に加えて、オンラインならではの「場所の制約」を超えた開催が実現することにより、参加メンバーの関係性向上に繋がったのではないかと思います。

準備は大変ですが、それを上回るメリットも期待できます。

皆様もオンラインでの職場レクリエーションの開催を検討されてはいかがでしょうか?


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執筆者

五味 義也|中小企業診断士・MBA
Gomi Yoshiya

大手電機メーカーにて、経理業務を軸に海外の経理システム構築プロジェクトなどに従事。取材の学校7期生として、取材4件・執筆記事6件などに携わる。家族構成は妻と子供2人。家庭と仕事の両立に四苦八苦している。


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