選択と集中は善か悪か

 こんにちは、ヤマジュンです。あけましておめでとうございます。2022年が始まりましたね!オミクロン株が流行っていますが、2020年当時の絶望感は少しづつ薄れていっている気がします。決して気を抜いてはいけないですが、明るい兆しが見えてきたのは、なにより日々の努力によるものだと思います。
 さて、2022年をむかえ、ある程度することを絞っていくのがいいのかな、と考えていました。経営的にいいますと「選択と集中」を行う、ということなのですが、ふと思いました。「選択と集中」っていいのかな?と。そこから以下のテーマになります。

目次

「選択と集中」は善か悪か

選択と集中とは

 経営用語である「選択と集中」、私が持つ知識では限られた経営資源をある事業に集中させることで、経営を成功へと導く、と記憶しています。ヒト・モノ・金・情報・ブランド・時間といった経営資源を集中させることで、最大限の効果を発揮させる。ことさら資源の限られる中小企業に関しては特に「選択と集中」は大切である、と学んでいます。下記は、より詳しく調べた選択と集中についてです。

「本業以外のビジネスに手を広げてきた企業が、本業に集中する」ことを指しており、多角化経営の対義といえる経営理念です。「選択と集中」は、1981年から2001年の間、ゼネラルエレクトリック社(GE)のCEOを務めたジャック・ウェルチが、現代経営学やマネジメントの発明者とも呼ばれる経営学者のピーター・F・ドラッカーの助言を受け、生まれたとされています。ウェルチは世界市場で1位か2位を確保できる得意分野の事業のみを残し、それ以外の事業は黒字でも売却または廃止する「選択と集中」を実施し、GE社の売上と利益を6倍以上伸ばすことに成功しました。

【専門家監修】選択と集中はこれからの時代に必要か?多角化との違いやメリット・デメリットを解説!

コロナ禍における「選択と集中」の功罪

 では、「選択と集中」を信じて実行した企業は全て成功するのでしょうか?それは、このコロナ禍における企業の状態を見ればよく分かりますよね。

 お正月に久しぶりによく行っていたファッションビルのメンズコーナーを見て驚きました。半分以上のお店が新しいお店に変わっているではありませんか!

 選択と集中によって、ファッション事業に特化して特定の場所で勝負した結果、撤退を余儀なくされた!「選択と集中」なんてしない方がいいんだ、リスクを分散した方がいいんだ!

これからの時代の選択と集中

 コロナ禍も相まってか、こんな記事を見つけました。

また是非目を通していただきたいのですが、時間のない方のために、この記事のまとめは以下の通りとなっています。

・選択と集中とは企業の得意とする事業分野を絞り込み、そこに経営資源を集中投下する経営手法である
・選択と集中は経営のスリム化やチャレンジを阻害する経営手法とも認識されている
・選択と集中は企業の成長を妨げる原因となる
・今後、企業が持続可能な成長をするためにはM&Aによるコングロマリットが必要である

 とのことです。「選択と集中」はあまりよくないニュアンスですね。しかしながら、これはあくまで大企業が前提となっているかと思います。M&Aもかなり大きな企業でないと継続的に行うことは不可能ですし。中小企業、はたまた個人事業主や個人にとっても同じことは言えるのでしょうか?

小さきものには「選択と集中」を

 結論、企業の規模・ステージによって選択と集中の必要度合いは異なる、です。

 やはり限られた経営資源をいかにして最大化するのか、というのが最初の課題であると思います。はじめから色んなことに手を出しては全てが中途半端になる可能性が高く、大企業に太刀打ちできません。まずは、確実に選択と集中を行い、実をとる。その後、経営資源に余剰が出来た範囲で、「選択と集中」を広げていく。これが最適解なのではないでしょうか。

 上述した、コロナ禍で「選択と集中」のために倒産した、と記述しましたが、それ自身に問題があったわけではありません。強いて言えば、「選択」した分野に対して予想だにしないコロナという影響がかけ合わさったことによるものです。完全に防ぐことは不可能なのです。

 「選択と集中」をどの分野とするか、は大切かと思います。その上で、小さきものには「選択と集中」は今後も定石であろうと思います。

まとめ

 今回、ふと方向性を特定の分野に絞っていいのだろうか、という疑問からの考察でした。ただ、やはり色々と限られた資源を最大限に活用するためには、「選択と集中」は大事だということが分かりました。

 もし、この方向ではこれ以上伸びしろはない、そう思うまでは今思う分野にて突き進んでいこうと思います!ご精読ありがとうございました。

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執筆者

ヤマジュン|中小企業診断士(認定支援機関)・ウェブ解析士
製造業にて管理会計や標準原価計算ベースの原価管理、連結会計による海外子会社管理などに取り組む。会計、システムの本当の意味での活用方法を、日々試行錯誤。デザイン、WEBマーケティングに関しても興味があり、スキル向上に励む毎日。

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