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サイゼリヤから学ぶ顧客志向

2020 8/08
サイゼリヤから学ぶ顧客志向
目次

サイゼリヤの値上げ

こんにちは。
荒井竜哉です

今回は今年7月に話題になった
サイゼリヤの値上げについて取り上げます。

ニュースやネットでも話題になっていたので
ご存知の方も多いかもしれません。

例えばミラノ風ドリアの値上げは1円。
299円が300円になりました。

逆に値下げされた商品もあり
ライスは169円から150円になりました。

その他にも値上げ/値下げの商品は多くありますが、
どれもいわゆる「端数価格」という安さをアピールする価格戦略から

ポッキリ価格でお釣りのやりとりを減らし
コロナ対応と業務効率を高める戦略に転換しました。

サイゼリヤ、価格へのこだわり

もともとサイゼリヤは安さへのこだわりが強く
強いポリシーを持って価格を設定しています。

お客様をびっくりするぐらい喜ばせるために
7割引きで売ってみよう
サイゼリヤのリーズナブルな価格設定は
「お客様に喜んでもらいたい」その一心から始まったのです。

引用:サイゼリヤ

端数にするだけであれば
全て値上げしてもよかったはずですが
値下げする商品があったところにも
こういった価格に対するポリシーがあったことがうかがえます。

ちなみに昨年10月の消費税増税時にも
サイゼリヤは税込価格でそのまま据え置きにしています。

サイゼリヤの客単価が上がった3つの理由

もともと圧倒的なコストパフォーマンスで
商品を提供してきていたので
今回の値上げによる売上への大きな影響はないだろうと思っていました。

しかし、これは誤りでした。

客数は減ったものの客単価は逆に上がったそうです。

客数が減った理由は明確です。

コロナによって営業時間は短くなり従来の約8割、
密を避けるため席数を減らしているのでこれも約8割、
つまりこれまで通りの客数を維持しても
店舗の受入総数は6割程度まで落ちてしまいます。

このような状況にあっても客単価は大きく伸びたそうです。

値上げ(一部値下げはあるものの)とコロナ禍で厳しい中、
客単価が伸びた理由は、自粛の反動による一時的な単価上昇以外に
3つあると考えています。

圧倒的なコストパフォーマンス

1つは値上げしても価格による誘因力が
下がらなかったこと。

通常、値上げをすれば価格に惹かれていた顧客は離れます。

しかしながらサイゼリヤの値上げは代表メニューで1円、
圧倒的なコストパフォーマンスに変わりなく
「端数価格」は競合との差別化に
なっていなかった可能性があります。

結果的に顧客は離れず、
客単価が下がる要因にはならなかったと考えられます。

ネットで話題

もう1つは値上げがネット上で話題になったことが挙げられます。

1000円ガチャというサイトができ、twitterでも話題になっていたようです。

これはサイゼリヤの提供メニューの中からランダムで
ちょうど1,000円になるメニューを自動選択してくれるサイトです。

どうやらこれをきっかけに
1,000円ちょうど注文する顧客が増え
これまで700円台だった客単価は逆に上がったそうです。

ちなみに私もやってみたところ、

  • ライス2杯
  • ピザ
  • 野菜ペースト

というなかなか厳しいメニューが出てきました。

サイゼリヤが好き

最後の1つは、「サイゼリヤが好きだ」ということです。

徹底した価格設定は、徹底した顧客志向に基づいています。

お客様をびっくりするぐらい喜ばせるために
7割引きで売ってみよう

お店が「お客様大好き」と言って、
それを価格と商品で表現してくれているわけです。

好きと言ってくれているお店を嫌いになる人は少ないと思います。

少子化高齢化の日本において、
とかく
「付加価値を高めよう」
「安売りはやめよう」
という言葉が先行しがちです。

でもその前に。

ちゃんと「お客様大好き」と発信できているかどうか。

「サイゼリヤ」からはこういった姿勢を
店舗を通じて感じているのだと今回学びました。

想いがあるからこそ伝わるんではないでしょうか。


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執筆者

荒井 竜哉|中小企業診断士
Arai Tatsuya

企業でのIT導入支援、運用支援を通じて、経営/業務課題の解決に取り組む。またコンサルティングファームで公的事業領域での事業計画、マネジメント支援にも従事。
マネジメントとオペレーションの両面から課題を解決することを心がけている。信条は「苦あれば楽あり」。


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