「ガンプラ」から見えてくる、ものづくりの改善活動

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30年ぶりのガンプラ製作

こんにちは。
製造業の業務改革支援に取り組みながら、
中小企業診断士として業種を問わず、
事業者様の支援をしています。

荒井竜哉です。

バンダイが発売しているガンダムのプラモデル、
通称「ガンプラ」

こどものころに何度か製作したことがあるのですが、
色を塗るのが大変だったり、
製作途中で部品を折ってしまったり、
と、失敗や苦労した記憶があります。

そんな「ガンプラ」のあるイベントに参加し、
ひさしぶりに製作してみたところ
とんでもなく進化していることを知りました。

今回はそこで感じたものづくりの改善について
ご紹介したいと思います。

画像:バンダイホビーサイト

ガンプラに詰め込まれた製造業のノウハウ

私が組み立てたのは、
「エントリーグレード」
という初心者向けのものです。

6歳から対象となるモデルということもあるのですが、
組み立てにあたってパーツを取り外していくのに
ニッパーなどの工具がなくても
折れたりする心配なく、手で簡単にできます。

昔は取り外す際に
細いパーツが折れてしまうことがよくありました。

今回製作したものは
取り外しのしやすさパーツの強度
見直されているようで
実際に6歳のこどもが作っても
パーツが壊れてしまうことはなかったです。

また似たような形状で向きを間違えやすいパーツは、
突起を作るなどして
誤って組み上げないよう工夫されています。

こちらも昔は
向きを間違えて接合、接着してしまい
取り外すことができなくなって
むりやり外そうとして
接合部を壊してしまうこともありました。

実際の製造現場でも「逆取り付け」という
誤って加工してしまうことがあるのですが、
こういったヒューマンエラーを防ぐ仕組み
製造現場の「ポカヨケ」と同じ発想です。

画像:日本のものづくり~品質管理、生産管理、設備保全の解説

ガンプラには
製造業のノウハウが詰め込まれています。

地道な改善を通じて進化したガンプラ

マニュアルも非常にわかりやすいです。

「ボディ」、「頭部」、「右腕」など、
部位ごとに作業ステップが分けられていて
自分が何を作っているところか
わかりやすく記載されています。

そして部品の付け忘れを防ぐよう
場所や順番がひと目で分かるよう
記載方法も工夫されています。

対象パーツと対象工程に数字が当てられていて
書いてある通りに組み込んでいけば完成します。

初期のガンプラのマニュアルと比べると
その進化がよくわかります。

今回ひさしぶりにガンプラを作ってみたのですが、
思った以上に戸惑うことなくスムーズに作れました。

昔、作るのに時間がかかり過ぎて途中で飽きたり
失敗してやる気を失ったりしたことを
思い出しました。

ガンプラのこれらの改善の取り組みは
難易度が高くてガンプラから離脱する人を防ぎ
作る楽しさを体感するためのものなんでしょう。

いろいろな不満を解消するために
地道に改善活動に取り組んできたことで
ここまで進化してきたんだと思います。

ガンプラからものづくりの改善の集大成
垣間見ることができました。

画像:バンダイホビーサイト

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執筆者

荒井 竜哉|中小企業診断士
Arai Tatsuya

企業でのIT導入支援、運用支援を通じて、経営/業務課題の解決に取り組む。またコンサルティングファームで公的事業領域での事業計画、マネジメント支援にも従事。
マネジメントとオペレーションの両面から課題を解決することを心がけている。信条は「苦あれば楽あり」。


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