認定支援機関研修を受講してまいりました!

みなさんこんにちは!大阪府堺市でみなさまのちょっとした変革を応援しています。山本哲也です。

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久しぶりの遠出

大阪は、ようやく緊急事態宣言下から脱出しましたが、いまだ、まん延防止等重点地区にあり、不自由な生活を強いられています。運動不足を解消するための深夜ジョギングで一日を振り返り、明日のタスクを整理する日々です。ニュースでは空き時間を利用しておうちの片づけや読書をする人が増えたと聞きますが、私の場合まったく逆で、非常に忙しくなっちゃっております。

写真は、仙台で見かけたソーシャルディスタンスのポスターです。こけしは東北地方に起源をもつ子供のおもちゃとの説が有力だそうです。「神具を観賞用にしたものなのかな」と思っていたので意外でした。きっと昔の子どもたちのリカちゃん人形ですね。
こけしが東北で定着し、名物になったのには3つの要因があったようです。その昔、東北の農民たちは、年2回くらい湯治(今でいう長期温泉旅行)に出かけて日頃の労働を癒していたらしくその時の子供たちのおもちゃとして買い与えたそうです。当時、木工職人(木地師)が山の中での暮らしに困り、里や湯治場に降りてきて仕事を探していたところ、湯治客からのリクエストで作ったことが発端らしいです。そして、なぜ赤が多いかというと、「赤物」と言って、赤は天然痘から身を守ると言われており、赤い染料を使ったおもちゃは特に喜ばれたそうです。
昔から顧客の声に耳を傾けるところからイノベーションは起きるのですね。

さて、ここからが本題。

先日、認定支援機関の研修に参加してきましたので、そのお話を・・・。
正式な名称は、“認定経営革新等支援機関”と言いまして、中小企業庁のサイトには以下のように定義づけられています。

中小企業支援に関する専門的知識や実務経験が一定レベル以上にある者として、国の認定を受けた支援機関(税理士、税理士法人、公認会計士、中小企業診断士、商工会・商工会議所、金融機関等)です。自社の潜在力・底力を引き出し、経営の強化につなげるために、ぜひ各分野の専門家である認定支援機関をご活用ください。

中小企業庁WEBサイト

つまり、「経営者を支援する国家資格取得者の中でも特に力を入れている人たち(組織)ですよ!」と中小企業庁がお墨付きを与えているのです。事業者がこの機関に相談することの具体的なメリットとしては、保証協会の保証料が減額(0.2%)になるなどがあります。

研修では、まる2日間、ケーススタディです。うなぎ料理店の経営再建がテーマの事例でした。我々のお仕事は、業績不振の原因を探り、経営者とともにリバイバルプランを策定。各金融機関に対してプレゼンを行い計画への同意を取り付け、借り換えを引き出す。というネゴシエーター役でした。

私は、お仕事を通じてご一緒した数百人の経営者の面々の顔が頭に思い浮かび、なかなかうまく計画がまとめられませんでした。

事業計画の策定にあたってまず決めるべきこと


「社長は、何を実現したいのか?どれくらいのリスクとどれだけのリターンを求めているのか?」
ケーススタディでは、この一番大切なことが書かれていないからです。実際には、経営者もほとんどの方が、これを決められずにいます。
「そりゃ儲かった方がうれしいやん。でもやりたくないことはいやだ。安定した生活のためにやりたくないことをするくらいなら、サラリーマンやめないって(笑)」

そんなとき、いつもお願いするのは、「がまんできることは、〇〇と××。受け入れられるリターンの下限とリスクの上限。」をまず、決めましょう。
そうです。最下限を決めることで不安要素を固定するのです。普段の生活でも私たちは、同じような決断をしているはずです。


わかりやすい例で言うと・・・約束の時間の何分前に行くのか?という日常的なテーマがあります。 早ければ早いほど遅刻のリスクは小さくなります。でも、月曜日の遅刻が心配だからと言って日曜日に会社の近くに泊まり込む人はいないですよね?(浮気を疑われちゃいます(笑))
あなたは、何分前につくように行動しますか?その感覚を経営判断の物差しとして活用するだけです。つまりは、好みと常識なのだと私は考えています。ソフトバンクの孫さんがすごい人物なのではなく、単に孫さんの物差しが大きいのだと。すごさは人それぞれです。物差しが大きい人は大きなビジネスを扱い、小さな物差しの人はファミリービジネスを扱うだけのことです。

といっても、月曜日の出勤ほど単純な話ではないので、コツをお伝えすると・・・。まず、検討すべき要素を紙や付箋に書きだすとよいでしょう。思いつくままに。
その紙を見ていれば、大切にしたいこと、どうでもいいこと、自分は気にしないけどチームのために守らないといけないこと。いろいろと見えてくるはずです。

それが事業計画なのだと思います。
1年に1度くらい、思いつくことを紙に書いて頭と心を整理してみてはどうでしょうか?
ご指名があれば、ご一緒しますよ。それが、私たち経営革新等支援機関の一番大切なお仕事ですから。

まとめ


翌日、久しぶりの温泉をまったりと楽しんでいたら、飛行機に乗り遅れるという失態をやらかしました(笑)
私たちSANも、さまざまな取り組みを通じて、社会に貢献できることを目指しています。みなさまもご一緒に活動されませんか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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執筆者

山本 哲也|中小企業診断士
Tetsuya Yamamoto

日本で最も早くフランチャイズチェーンシステムを取り入れ普及させたフランチャイザーに1989年から勤務。清掃スタッフを皮切りに,全国のフランチャイズ店の育成・指導,事業計画の策定,新規事業開発,法人営業などを経験。“リーダーの能力を超える事業成長はない”と考え,人の成長ありきの支援を実施。趣味は,アウトドア全般と飲み歩き。とにかくじっとしていられない。


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執筆者

やま|中小企業診断士
製造業の経営企画部門に勤務。入社以来、管理会計業務に従事し会計スキルをを構築中。まだまだ手探り状態だが、一歩ずつ着実に歩んでいく。


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