マルチサイクルをデザインする

こんにちは。Mamiです。

時の流れは早いですね。2021年も残すところ、あと二ヶ月ほどになりました。一年を振り返ったり、来年の抱負を立てたり、今年やり残したことに取り組まれたりと、一年の終わりを意識される方も多いのではないでしょうか?私にとって2021年は、転機の一年でした。予想外の展開ではありますが、行動する事の大切さを改めて実感できる、とても充実した一年でした。(まだ終わってはいませんが。笑)

さて、以前ブログで「人生100年時代のキャリア」について書かせていただきました。人生100年時代の到来により、働く時間が長くなり、今後は一つの会社で勤め上げるワンサイクルから、いくつもの仕事や会社、トランジションと向き合うマルチサイクルな仕事人生を歩む人が増える事が予想されます。その人生100年時代のキャリアをデザインするためのツールである「マルチサイクル・デザイン」を実現するためのリクルートワークス研究所が考案しているメソッド(以下、マルチサイクル・デザインツール)について、先日、学ぶ機会がありました。今日はその学びや、学びから私が感じたことについて書かせていただきたいと思います。

マルチサイクルを実現するカギを知る

マルチサイクル・デザインツールは、キャリアの棚卸のツールの一つで、まずは、下の図①のように、これまでの自分のキャリアを振り返り、曲線に描きます。(※続きの詳細はこちら)よく似たキャリアの棚卸ツールの一つにライフラインチャート(下図②参照)というものがあります。共通点は過去のキャリアを振り返り、そのキャリアを曲線で描くという点です。一方、違いはというと、その一つに軸の取り方があります。ライフラインチャートでは「プラス」と「マイナス」、マルチサイクル・デザインツールでは「広げる」と「深める」で軸が構成されています。マルチサイクル・デザインツールの良いところは、どちらの時期もポジティブに捉えることができる点で、ライフラインチャートで描くとマイナスと捉えられる時期も、プラスのイメージで捉えることができます。

図① マルチサイクル・デザインにおけるキャリア曲線
https://www.works-i.com/research/works-report/item/multicycledesign_2019.pdf
図② ライフラインチャートにおけるキャリア曲線
http://carraria.seesaa.net/article/406446771.html

実際にグループでワークをやってみて感じたことは、この「広げる」と「深める」についての捉え方が、人によって異なり、他人の思考との違いや、自分の思考のクセを実感できること、そしてもう一つ、このツールは個人で棚卸をするより、人と共有する事で、相手に対する気づきが生まれ、相手が大切にしている価値観を知ることができるという点です。全体を整理して可視化することで、共通点、違い、パターンや変化など、色々と気づくことができます。

組織力を強化するために

このツールが活用できる場面をディスカッションしたのですが、概ね個人のキャリアや転職の相談、あるいは企業の研修、組織開発といったところで、私も実際にやってみるまでは、同じイメージを描いていましたが、実際やってみた後では、「これってカスタマイズすれば、企業の採用活動なんかにも使えそうだな」と感じました。

個人の転機での行動パターンや思考パターン、その人のステージを知ることで、「自社の採用したいポジションとマッチするか?」「入社したら、どんな場面で、どのように行動し、どのような役割を果たしてくれそうか?」など、限られた時間と情報で判断が必要な人材採用の場面では、応募者の魅力を引き出す質問をするための良いツールになるのではないかと感じました。転職回数の多い私は、採用試験や面接を受ける回数が多いのですが、採用試験で受ける質問は同じような質問が多いです。志望動機や自己PRを聞かれるのは理解できるのですが、「この質問って本当に必要?」と思う質問も少なくありません。もちろん、意図的な質問である場合もあると思いますが、個人の魅力や資質を引き出すための問いは、皆同じではないと思います。

働き方の多様性はまだまだ進む?!

先日、日経新聞で「ワークインライフ」に関する記事が掲載されていました。「ワークライフバランス」もまだまだ課題が多い中で、仕事の位置づけや捉え方は変化しつつあります。中小企業ほど一人のパフォーマンスが会社の業績に与えるインパクトは大きくなります。ワンサイクルからマルチサイクルへ、働き方の多様化や前提の変化によって、働き方だけでなく、仕事のやり方も変化させ、生産性を向上する必要があります。少子高齢化が進み人材不足が予想される日本で組織力を高めるためにも、人材確保、キャリア開発などは、ますます重要なテーマになります。働き方やキャリアの多様化はまだまだ進みそうです。人材育成や人事評価に取り組む企業は多いですが、採用についても見直す必要があると感じました。

私も、自分のルーティンや当たり前になっている習慣への意識を持ち、見直したいと思います。そして、中小企業診断士というマルチに活用できる資格を活かして、マルチサイクルなライフキャリアを楽しみたいと思っています。

お読みいただきありがとうございました。


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執筆者

Mami|中小企業診断士
経理業務を中心に、総務、営業事務など中小企業のバックオフィスのサポート業務全般に従事してきたゼネラリスト。”毎日楽しく笑顔で”がモットー。


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