ピボットを意識すること

軸足を決めて、ピボットする。ビジネスも同じ。

皆さん、こんにちは。
新規事業課部で働いています、nob.と申します。
本日は、「ピボットを意識すること」というタイトルでお話したいと思います。

ピボットとは?

皆さん、「ピボット」という言葉は聞いたことがございますか?
よく聞くのはバスケットボールの「ピボットターン」。
あとは、Excelの「ピボットテーブル」
というのもありますね。

「pivot」を英和辞書で引くと①回転軸 や ②旋回運動 といった言葉が充てられています。
バスケットボールのピボットターンが分かり易いですね。

このイメージのままに、ビジネスの中で使われる「ピボット」は多くの場合「事業転換」を意味します。
私のいる新規事業開発の場では、この「ピボット」を繰り返すことによって事業を作って行くケースが多くあります。

新規事業開発のピボット

新規事業という不確定要素が多い中では、1回でマーケットフィットするものが生まれる事はまずありません。
ですので、まずその時最適だと思われるプランAを仮構築し、作り込みすぎず、最小限の機能を満たす形で顧客に提供します。
そして顧客のフィードバックを受けます。このフィードバックを大切にします。
前提として、この段階で顧客がこちらの思惑どおりの反応をしてくれることはほとんどありません。

フィードバックを踏まえながら、事業案の一部に素早く修正を加え、プランBを再構築します。
全体を変えてしまうのではなく、ビジネスモデルの一部に修正を加えるのです。
そしてプランBを顧客に提供し、フィードバックを受けながらプランCを作る・・・といった事を繰り返し、
最高のマーケットフィットへすり合わせていくのです。

ここで大事なのは、ピボットはあくまで自らの事業案と市場のニーズとのギャップをすり合わせる手段だという事です。
言い換えれば、事業で実現したいビジョンやミッションが変容してしまうようなピボットは危険という点です。
結局自分のパッションが伴ってないので、短期間で顧客離れが起こったり事業の持続性がないなどの欠点を孕んでしまいます。

既存企業のピボット

ここまでは、新規事業や新製品を作る際のピボットについてのお話でしたが、ピボット=事業転換というのは、
既存事業を環境変化に対応させる手段でもあります。

今ある企業の多くには、大小さまざまなピボットを繰り返しながら存続を続けた企業があります。
有名どころを挙げると

  • フジフィルム:カメラのフィルムに使っていた技術を化粧品に活かす事業転換で、フィルム需要減に対応
  • YOUTUBE:デート相手を見つけるためのサービスだったが、機能を動画共有に絞ることで利用者が急増
  • Instagram:位置情報共有サービスを画像共有サービスに広げることで利用者が急増

などがあります。
大企業ですら、同じサービスやコア技術だけでは、環境変化のスピードにキャッチアップできず、すぐに廃れて行ってしまいます。

コロナの中でも・・・。

このコロナの状況の中でも、たくさんの企業がピボットを行いました。
飲食店がECを始めたり、ホテルがシェアオフィスを始めたというケースもよく耳にします。
アメリカでは、英語を第2外国語とされる方向けに行ってたオンライン英会話教室が、その客層が飲食系の方が多かったという理由で、コロナ禍での飲食店運営に関するノウハウを享受するサイトになった例もあると聞きます

発想するクセをつけよう

常に、自社の強み・リソースを分解して意識しておき、それが

  • 違った顧客層にも適応できないか?(狭める・広める・シフトする)
  • 違ったサービスに組み越こめないか?何かと掛け合わせたらどうなるか?
  • 提供時間帯や場所を変えたらどうなるか?
  • マネタイズを変えたらどうなるか?

などとアンテナを張って考える癖をつけておく事が大事なのではないでしょうか。



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nob.|中小企業診断士
大手物流企業勤務。総務・労務・教育・採用の人事関連をひととおり経験。並行して物流企画・オペレーション構築をPJチーム的に担当。直近数年は経営数値管理が生業。2児の母。寝かしつけと共に寝落ちする毎日。AM3時からがハッピーアワー。




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