桃の節句と初恋の味

上の写真の出所はこちら:https://www.calpis.info/knowledge/history/

みなさんこんにちは!大阪府堺市であなたのちょっとした変化を応援しています。山本哲也です。

そういえば、このブログの読者層ってどんな人たちなんでしょう。(←今さらかよ・・・)カルピスになんらかの想い出があることを願いつつ本日のお話スタートです。
今回の記事は、「カルピスってなに?」という若年層の方には、ちっともおもしろくない可能性があります。もしあなたが、ラーメン好きなら、こちらの記事をお勧めします。→ 朝からラーメン

目次

カルピスの想い出

 私がこどものころは、カルピスは茶色のビンに入っていました。まさにビール瓶と同じような形状で、栓抜きで開けるものでした。瓶の周りは水玉にデザインされた厚紙で巻かれていて、ビンを保護する役割と商品パッケージの役割を果たしていました。水玉のモチーフは、天の川(ミルキーウェイ)だそうです。
 このカルピスですが、僧侶であった三島海雲(初代社長)が内モンゴルで出会った酸乳を参考にして、大正8年7月7日七夕の日に発売しました。脱脂乳を乳酸菌で発酵させ、これに加糖したうえでさらに酵母による発酵をさせたものだそうです。そのレシピは、長く企業秘密とされていましたが、平成に入ったころに公開されました。初恋の味だけにずっと秘密にしておいて欲しかったです。

変化を繰り返すからこそ長寿商品になりえるのだ

出所:https://minkara.carview.co.jp/userid/240223/blog/38349753/

 当時は、このように黒人男性がストローでグラス入りのカルピスを飲んでいるイラスト が商標でした。なんでもこれは、第一次世界大戦終戦後のドイツで苦しむ画家の作品を使用したものだそうです。ところが、このイラストは、 “差別思想につながる”との指摘が一部からあり、平成に入った頃から使用されなくなりました。
 瓶詰であった容器も今は、ペットボトルや紙パックなど時代に合わせて変化しています。しかし、乳酸菌飲料であるがゆえに通常の清涼飲料水と比べると様々な制約があり、その開発は簡単ではありません。
 また、その製品自体も変化を続けています。
 カルピスを飲み終わると白い塊が口の中にできました。母からは、「それが、カルピスの元だよ。体にいいから出しちゃダメ」と教わりましたが、さっき調べてみると嘘なんですよねこれ(笑)。いまでは、製品改良がなされてこの現象はないそうです。オレンジやブドウなどの各種のフレーバーは、子どもの頃にすでにありました。うちは、炭酸飲料が禁止されていたので、あまり記憶にないのですが、昭和48年には炭酸水で希釈したカルピスソーダが発売。平成3年には、カルピスウォーターが発売されて大ヒット商品となりました。これは、コンビニの出店拡大期の恩恵もあったかもしれません。

長寿商品は、企業再編の波にのまれ続けた

 昭和62年に、ダノンと業務提携。その後、平成2年には第三者割当増資を実施し、味の素が筆頭株主になりました。味の素とはグループ会社の一員として、事業再編を繰り返しつつ大きな役割を果たしてきました。が、平成19年に上場廃止し、味の素株式会社の完全子会社となったあと、同年12月にアサヒグループとの一部事業の統合を行い、アサヒの傘下に入ります。そして平成24年10月アサヒグループの完全子会社となりました。一連の組織再編を見ると「カルピスと既存商品のシナジーをどう生み出すのか ?」「カルピス 以外の資産をどのように効率化するのか?」ということに当時の関係者が頭を悩ませた様子がうかがえます。三島海雲氏が作ったカルピスという製品、ブランドがとても大きな財産なのだと理解できます。開発担当としてはあこがれの人ですね。

それだけじゃないカルピス

 ところで、なぜ3月3日雛末の日に、7月7日生まれのカルピスの話題をお伝えしたかというと・・。カルピスは、50年以上も前からこのひな祭りの日に“「カルピス」ひなまつりイベント”を行っており、保育園や幼稚園にカルピスや絵本を配ったり、読み聞かせイベントを行ったりしています。
 きっかけは、白酒の代わりに子どもたちにカルピスを飲んでほしいという販促の意味合いも大きかったのでしょうが、このようなオフラインの活動を50年以上も継続するという企業姿勢は、まさにSDGs経営ではないでしょうか?

出所:https://www.asahiinryo.co.jp/peace/hinamatsuri/present/

 私たちSANも、ながーく継続ができる程度のちっちゃーな取り組みを通じて、社会やチームメンバーに貢献できることを目指しています。みなさまもご一緒にいかがですか?

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。


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執筆者

山本 哲也|中小企業診断士
Yamamoto Tetsuya

日本で最も早くフランチャイズチェーンシステムを取り入れ普及させたフランチャイザーに1989年から勤務。清掃スタッフを皮切りに,全国のフランチャイズ店の育成・指導,事業計画の策定,新規事業開発,法人営業などを経験。“リーダーの能力を超える事業成長はない”と考え,人の成長ありきの支援を実施。趣味は,アウトドア全般と飲み歩き。とにかくじっとしていられない。


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