こんにちわ、山本篤司です。
私には改善したい習慣がひとつあります。
毎日仕事前に飲料を1本買うのですが、その飲料を選ぶのに時間がかかってしまいます。
昔から自動販売機で飲料を購入するのに時間をかけており、なぜこれに時間をかけてしまうのか、そしてそれを防ぐにはどうすればいいのか、考えてみました。
商品は 消費者の購買態度によって分けると3つに分類できる
マーケティング学者のコープランドは、消費者の購買習慣から商品を、最寄り品、買回り品、専門品の3つに分類しました。
最寄り品は、消費者がこだわりをもたない商品で、トイレットペーパーや洗剤など日用品を言います。特売や露出を増やして展示する販売手法が用いられます。
買回り品は、消費者が価格や品質にこだわりを持ち、商品購入時に労力をかける商品で、家電製品やパソコン、趣味の道具などがこれにあたります。買回り品は価格や品質を比較検討した上で購買される商品であるため、広告や人的販売により、販売する商品の特徴やメリットなどを伝えて購入を促します。
専門品は、消費者が特に強いこだわりや知識を持つ商品で、高級自動車や高級ブランド品がこれに当たります。高級感やブランド力向上のため、チャネルを絞って販売します。高級ブランド店や、レクサス販売店をイメージすればわかりやすいのではないでしょうか。
最寄り品 | 買回り品 | 専門品 | |
価格 | 安い | 比較的高い | 高い |
購入頻度 | 多い | 少ない | 少ない |
チャネル | 開放的チャネル | 選択的チャネル | 排他的チャネル |
購買行動 | 計画性がない 商品選びに時間をかけない 購買努力が小さい | 計画的に購入 価格や品質にこだわる 購買努力が大きい | 強いこだわりや知識を持つ |
私が毎朝購入する飲料はどの分類にあたるのでしょうか?
自動販売機で販売している飲料が専門品でないことは確かなので、最寄り品か買回り品か検討していきます。
購買頻度が高く価格も安いことから、最寄り品とも取れますが、購買行動で考えると購買努力が大きいので買回り品とも言えます。
価格が安価で毎日買うものであれば、最寄り品が妥当かと思いますが、ここで価格とは何かを考え直してみます。
価格つまり消費者にとってはコストになります。コストには金銭以外にも時間や心理的なコストがあります。
毎朝購入する飲料が好みのものでなかった場合、1日中その飲料を飲むことになることから、飲料を選択するときに負担する心理的コストは大きいと言えます。 私が飲料を購入するときに時間がかかってしまう理由は、こういった心理的コストが要因となっていると考えられます。
ということで、毎朝購入する飲料の特徴は次のようになります。
コスト | 高い |
購入頻度 | 多い |
購買行動 | 購買努力が大きい、品質・特徴にこだわる |
購買頻度は多いですが、購買行動、コスト面から、私が毎朝購入する飲料は、買回り品と分類します。
購入時間を削減するには?
買回り品の販促に使われる手法は、広告や人的販売を用いて消費者に商品の特徴を伝えることでした。 つまり、私自身が自動販売機を前にしたとき、各商品の特徴を理解していたなら、迷うことなく商品を選択できるということです。
商品の選択肢が多くその商品知識が少なかったことが、購入するのに時間がかかっている要因と考えられそうです。
自動販売機にある商品すべてを購入し、商品の知識を身につけることができれば、購入時間を削減できそうです。
おまけ
自動販売機で飲料を選ぶのに、最も時間がかかったのは今からおよそ二十数年前、サイクリング中に立ち寄った三重県の山奥にある運動公園の駐車場でのことでした。この時、自宅まで残り100キロ以上を残し所持金は百数十円、ジュースを一本買えるだけのお金しか持っていませんでした。それ以外の所持品は、口の中の水分をすべて持っていきそうなくらいカッスカスのパンがあるだけでした。
このパンを食べるには絶対にホットコーヒーが必要、しかし残り距離を考えると水分を持ち運べるペットボトルも必要、どちらを購入するべきか?の2者択一に迫られていました(当時はホットのペットボトルのコーヒーや紅茶といったものがありませんでした)。
それからおよそ10分後、私はホットコーヒーでカッスカスのパンを流し込み、ペットボトルに入った飲料で喉を潤していました。
私が選んだのは飲料ではなく自動販売機、当たり付きの自動販売機にすべてをかけ、それに勝利しました。
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執筆者
山本 篤司|中小企業診断士
Yamamoto Atsushi
要件定義からテストまで、全行程をこなすIT系エンジニア。お客様からは、問題意識の高い技術者と評価を得ている。
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