新型コロナウイルスの影響で延期となったツール・ド・フランスの代わりに、世界のトップチームを招いてオンライン上でレースを行う「バーチャルツール・ド・フランス」が開催され、南アフリカのNTTプロ・サイクリングチームが総合優勝を果たしました。このチームのメインスポンサーは、みなさんご存じのNTTですが、世界のトップで戦う彼らの活動は日本ではあまり知られていないと思います。
彼らの活動は、いったいどのようなものなのでしょうか。
もともとはNTTの子会社であるディメンション・データが、前身であるチームをスポンサードしていましたが、2019年にNTTがディメンション・データを含む約30社を統合し、NTTリミテッドを設立しました。これを受け、チーム名称をNTTプロ・サイクリングチームに改め活動することになりました。
スポーツ×ICT
これまで、日本企業の名を冠にしたプロサイクリングチームはいくつか存在していました(90年前後に活躍したTOSHIBA、2000年代のDAIKINなど)。かれらがプロサイクリングチームをスポンサードする主な目的は、企業のブランディングや認知度の向上でありました。
これに対してNTTはチームをスポンサードするだけでなく、ICT技術を用いたテクニカルパートナーとしてチームをサポートしています。選手のコンディション、トレーニングやレース中のデータを解析し、チームスタッフで共有し、チームの意思決定に活用されています。ICT技術でスポーツにイノベーションを起こし、そのノウハウを新たな分野に展開し、社会の変革を起こそうとしています。
スポーツ×社会課題
また、NTTプロ・サイクリングチームは、南アフリカの非営利団体「クベカ」とも提携し、社会課題の解決に取り組んでいます。
アフリカの貧困層は、学校や病院が近くになく、教育や医療を満足に受けることができません。クベカはこうした人々に自転車を届けることで、学校に行けるようにし、病院での受診を可能にし、お金を稼いで彼らの生活をより良くしていくことを目的に活動しています。
NTTプロ・サイクリングチームはチーム活動を通じて、クベカの活動を発信しています。
スポーツにICTを活用したイノベーション、そして社会課題に取り組むNTTプロ・サイクリングチームに今後も注目していきたいと思います。
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執筆者
山本 篤司|中小企業診断士
Yamamoto Atsushi
要件定義からテストまで、全行程をこなすIT系エンジニア。お客様からは、問題意識の高い技術者と評価を得ている。
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