テレワーク好きだけどやだ。。

おはようございます。
企業で新規事業開発を担当しているnob.と申します。
毎度、新規事業や起業に関連するお話をさせていただいております。

皆で集まって応援する事ができず少し残念な気もしますが、一方で、オンラインでみんなで応援するオンライン・パブリック・ビューイングなども行われています。
今までは夜間外出が厳しかったママ社員なども参加できる建付けで、良い一面もあるのかなと思っています。
また、こういったオンライン観戦をテレワーク中の社員のコミュニケーションの場として会社として推奨している企業もあるようです。

今回は改めて、コロナで導入が進んだテレワークについてお話したいと思います。


1年半、出勤していません

1度目の緊急事態宣言が出るころから、私、nob.は1回も「出勤」をしていません。
時々、近くのコワーキングスペースを利用する事はあるのですが、基本的には在宅勤務です。
家族以外で生身で会話したのはスーパーのレジの方と保育園の先生(トータル20秒/日)だけという事がしばらく続いています・・・。
そんな状況が1年6ヶ月続いている私の実感をシェアしたいと思います。
※今回は、従業員目線によってしまっている点、ご了承ください

テレワークの良いところ

個人的に感じているテレワークの良いところは概ね3点です。

1.コロナの感染リスクが少ない
 当たり前ですが、外出しないのでコロナ感染リスクは低減されます。
 感染リスクを抑え、休業する事なく仕事を回す事ができます。

2.勤務地の縛りがなくなる
 100%テレワークだと、「勤務地」の概念がありません。転勤という概念もありません。
 どうしても東京に転勤しないといけない、地方・田舎では仕事できない、といった事がなくなります。
 どこにいても、変わらず仕事を継続できますので、特に共働きにはメリットがあると感じています。
 今まで夫の転勤で仕事を辞めていた、というワーキングマザーの多くが(その逆も)仕事を続けられます。
 
 逆に言うと、人材の一極集中(流出)がなくなり、本社をどこに構えていようとも望む人材が獲得可能です。また、グローバルな仕事がやりやすくなる点についても、企業や従業員の将来性を広げる要素となります。
 仕事にチャレンジングな姿勢を持っている方には特にメリットが大きいでしょう。
 
 そして当然ながら通勤がないため、就業時間ぎりぎりまでプライベート時間を活用する事が可能です。
 通勤時間の関係で就業時間が確保できず、時短勤務をしていた多くのママ(パパ)が、フルタイム勤務に切り替えたという事実もあります。
 やる気のある方に輝いてもらえるツールなのではないでしょうか。

3.生活費が浮く
 これは私だけかもしれませんが、生活費は浮きました。
 ランチ付き合いを意識しなくてよいので家にあるものを適当に食べます(大抵ちくわかサラダチキン)
 洋服を気にする必要がない(最低限の物を着ていれば、毛羽立ち等はZoomでは見えないので関係ない。)、白髪を染め直す頻度が少なくてよいなど。衣食にかかるコストは削減できました。
 電気・ガス代等は確かにかさんでいるのですが、トータルで見ると支出削減されています。

テレワークの良くないところ

一方で、課題も山積している状況と感じています。

1.コミュニケーションがとりづらく、生産性が下がる
 オフィスで同じ「島」としてデスクを突き合わせて働いていた時に比べて、コミュニケーションをとる事がとても難しいです。チャットツールで適宜やりとりはできるものの、文章ベースになるので、誤解のないように言い回しに気をつける分時間がかかります。
 そもそも発語するのに比べて、作文する事自体時間がかかります。

 会話のほうがニュアンスが伝わりやすいので、ビデオ会議が好まれる傾向にありますが、皆の予定表を確認するとビデオ会議の予定でびっちり!
 次回の空き時間は4日後!・・なんて事もまま発生します。なかなかコミュニケーションをとることにハードルがあります。
 結果、一人で探り探り仕事を進める事になり「Quick Question」を気軽にできていた環境に比べると、生産性は低下していると感じます。

 一方で、こういった課題を解決するITツールがじゃんじゃん出てきている状況ですので、自社の状況とフィットするものを前向きに取り入れていく事が必要と感じています。

2.労務管理が難しい
 出勤、退勤、休憩時間の管理が難しくなるという事はもとより、管理者が業務量と労働時間の状況を把握する事が難しくなります。
 ・タスク1つにかかる時間が把握しにくい
 ・個々が持っている総タスクが把握しにくい
 ・人によって生産性にばらつきがあるが把握しにくい
 などがあり、どうしても業務量と労働時間のバランスは見えづらいものとなります。
 
 厚生労働省が2021年3月25日に発表した「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」の中にも、

・ 労働者が使用者と離れた場所で勤務をするため相対的に使用者の管理の程度が弱くなる
・ 業務に関する指示や報告が時間帯にかかわらず行われやすくなり、労働者の仕事と生活の時間の区別が曖昧となり、労働者の生活時間帯の確保に支障が生ずる

 事が指摘されており、連合の「テレワークに関する調査 2020」でも、
 「通常の勤務(出勤しての勤務)よりも長時間労働になる」が 51.5%と過半数を超えている事から、解決すべき課題と言えそうです。

厚労省の提言「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」の中には、講ずるべき対策についても示されていますので、ご一読ください。

個人的には、テレワークだからこそ、上司・部下の1on1ミーティングを頻度高く行う事が有効だと考えています。
本来、人材育成や人事考課の文脈でよく使われるものですが、テレワーク状況下では部下の生産性の確認もできるため、労務管理にも非常に有効な手段です。
1on1ミーティングにつてはコチラの記事をご参照ください。

如何でしょうか。
 テレワークは企業の発展性・従業員の可能性を広げるとても素晴らしい手段だと感じています。
 制度を支えるべく、使用者の意識・労働者の意識・支えるツール、の3点についてまだまだ発展が必要です。
 現状浮き上がっている課題を克服し、もっと使いやすい制度にしていきたいと思っています!



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nob.|中小企業診断士
大手物流企業勤務。総務・労務・教育・採用の人事関連をひととおり経験。並行して物流企画・オペレーション構築をPJチーム的に担当。直近数年は経営数値管理が生業。2児の母。寝かしつけと共に寝落ちする毎日。AM3時からがハッピーアワー。



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