【取材記事】Fox X GLOBAL オティエノ フランシス(フォックス)さん その3

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さて、これまで2回に分けて行ってきた、FOX x Globalの連載記事も今回が最終回!今回は、どんな話になるのでしょうか。

これまで、成り立ちや、事業展開について触れてきました。今回は、フォックスさんが今後、学童保育をどのように発展させていこうとしているのか、その事業展開の可能性を中心に伺っていきたいと思います。

 いつも元気いっぱいのフォックスさん

                  

目次

今後のFOX x Globalの事業展開について

今後のFOX x Globalの事業展開について、どのようなことを考えていますか?

フォックスさん:大きな柱として2点ほど考えています。

2点!明確ですね。では、まず1点目について教えてください。

海外の学童保育や教育機関との連携

フォックスさん:まずは、海外の学童保育や教育機関との連携です。その1でも触れたように、現在も、ZOOMを用いてケニア(時差6時間)とつないだ事業を実施しており、日本の子供たちにとっても、ケニアの子供たちにとっても“違い”を感じる機会となっています。

    バーチャルアフリカ体験

                   

具体的にはどんな“違い”を感じるのでしょうか?

フォックスさん:今(取材時:7月)、日本は夏なので薄着ですが、南半球のケニアは冬なので、ケニアの子供たちはジャンパーを着こんでいます。それによって、お互いに不思議だ―!と感じています。

日本人はケニアというよりアフリカに「暑い国」ってイメージ持ってますしね。ここにテキストを入力

フォックスさん:ケニアやアフリカも暑いだけじゃないよ(笑)。日本人はすぐにアフリカ人っていうと暑さに強いイメージを持つけど、日本の夏は暑い。

(笑)。確かに私もそう思ってました。アフリカの人は暑さに強いって。ここにテキストを入力

フォックスさん:湿度のある日本の暑さはつらいよ(笑)。そういった点も含めて、お互いの国の子供たちに刺激を与える経験をしていきたいですね。

そうすると、日本とケニアだけじゃなくてもっといろいろな広がりほしいですよね。日本とケニア以外の国との関係づくりなど、考えられていることはありますか?ここにテキストを入力

フォックスさん:実は、ケニアだけでなく、アメリカにも学童のようなものを作って、お互いの子供たちが刺激しあえる環境を作っていきたいと考えていて、すでに知人を通じて声をかけています。

なるほど。すでに動き出されているのですね。日本・ケニア・アメリカのそれぞれの子供たちにとってメリットがある学びの場ができそうで楽しみです。

では、続いて2点目の柱について教えてください。

新しい教室の展開

フォックスさん:もう一つの柱は、新しい教室の展開です。現在、生徒が80名にまで成長し、一定の成功モデルを作ることができました。今後、現在の幹部3名がそれぞれ1店舗ずつ見る形で広げていければと考えています。

現在の教室はかなりの広さがあります。教室を展開するうえである程度の敷地面積の確保も重要な要素となるのではないでしょうか。

とても、“英語学習塾”とは思えない、リラックスできる教室の雰囲気

フォックスさん:その通りです。ある程度の広さが必要となります。そのため、教室を開設する際には、ある程度の大きさの場所が借りられる、郊外に展開し、主要拠点からバスで送迎をする形を考えています。

今の教室で行っている送迎バス内でのコミュニケーションを新しい教室でも実践していかれるということですね。(※パート2参照)新しい教室を設立するうえで重要だと考えられていることは何でしょうか。

フォックスさん:信頼関係と人材確保ですね。

信頼の面では、今の教室では、生徒さんや親御さんと信頼関係を確立するまでにかなりの時間をかけてきました。こうした信頼関係を培うにはかなりの時間をかけていく必要があります。

人材の面では、英語を話せるスタッフをそろえるためにも時間が必要ですし、何より自分の想いを理解できる人と一緒に事業をやっていく必要があると考えています。ですので、私の想いを浸透させづらいフランチャイズ展開は考えていません。想いが伝わらない人と事業をした結果、信頼を失うことにつながっては本末転倒だと考えています。

ということは、事業を拡大するためには、新たな場所で今までのビジネスプロセスをもう一度たどる必要があるということになりますよね?何か、策はあるのでしょうか。

フォックスさん:信頼関係については一朝一夕では培うことはできないので、今の教室で実施してきたように、LINEを用いたコミュニケーションや送迎バスでの会話などを通じて、生徒さんやその親との関係を密にしていきたいと考えています。また、人材採用についても英語塾の先生などいろいろな伝手をあたり、ネイティブのスタッフの採用を図っていきたいと思います。

今までの活動を踏まえて、一歩一歩積み重ねていく、ということですね。今までの活動への確かな自信を感じます。では、ずばりお伺いします。新たな教室の開設はいつ頃したいとお考えですか?ここにテキストを入力

フォックスさん:正直、白紙です(笑)。場所の目星もつけられておらず、事業の拡大によって信頼関係が崩れてしまったりするのではないかと躊躇する気持ちもあり、現時点では具体的な時期などの目標を立てられていません。

中々デリケートな問題ですね。いろいろな課題解決されて、より多くの子供達がFox x Globalを体験できる日が来るといいなと思います。

フォックスさん:周りにチャレンジしろと言っているので、チャレンジしないといけないのですが(笑)。

(笑)いろいろとバランスを考えると、難しいですよね。

子供たちに望んでいること

これまで、FOX x Globalの今後の可能性について伺ってきました。最後に、教育を行う立場で子供たちに望んでいることを教えてください。

熱く語る、フォックスさん

フォックスさん:繰り返しになりますが、失敗を恐れずに何にでもチャレンジして、成長していってほしいですね。日本人の文化はいい面も多いですが、失敗をとても恐れる文化だと感じています。失敗してもいいので、まずは、チャレンジしていってくれることが大事だと考えています。

そのためにはどうしたらいいでしょうか?

フォックスさん:特定の方針に基づいて、ある程度選択肢がある中で、好きなことを選ばせる「方向性のある自由」が大事だと感じています。

初めて聞きました(汗)。難しい言葉に聞こえますが、具体的にはどんなことでしょうか?

フォックスさん:FUNと個性を組み合わせることです。

例えば、英語を学ぶ際に、サッカーが好きな子はサッカーと英語を組み合わせる。仮面ライダーが好きな子だったら、仮面ライダーと英語を組み合わせるなど、その子の好きなことと学習したいことを組み合わせれば、その子にしかない、独自のFUNが生まれます。このFUNを大事にすれば、きっとその子は伸びていくと思います。こうした教育を実施することで子供たちのチャレンジ精神の芽をはぐくんでいきたいと考えています。

FUNと個性の組み合わせ。面白そうですね!なかなか現在の日本の学校教育プログラムではできないことだと思います。ぜひとも、多くの子供たちの可能性を開いていってください。本日は、お忙しいところ、貴重なお話をいただきありがとうございました。

あとがき

これまで、全3回にわたり、アフリカ・ケニアから日本にやってきて、子供たちのチャレンジ精神をはぐくむための積極的な事業運営をされているフォックスさんの活動についてみてきました。最初は生徒さんがなかなか来ないことに苦しんでいましたが、他の英語学習塾の撤退といった機会を生かし、保護者からの口コミを軸に体験会を通じて生徒数を獲得できたことから大幅な事業拡大につなげていきました。また、今後の事業運営を行う中でも、今の教室で培ったことを新たな教室を開校する際にも生かしていく方針のようです。

日本の子供たちに英語とSTEAMを使って、チャレンジ精神の種を生徒たちに植え付けようとご尽力されているフォックスさん。今後、様々な場所に教室を展開し、より多くの子供たちにチャレンジ精神を育んでいく姿が目に浮かびます。今後、益々のご活躍が楽しみです。

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